コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(170) ( No.176 )
日時: 2015/04/17 21:56
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「どうやらこやつはわしの血を最も色濃く継いだらしい。なかなかの実力じゃ。しかし、こやつには足りないものがある・・・・」
僕は一瞬はっとなった。
「それってまさか・・・」
「そのとおりだ、ぬらりひょん23代目・熊本健太郎。それこそが愛なのだ」
ハックも気づく。
「そうか・・・雷は数年間も愛情を追い求めてたのか・・・」
僕らの胸に何かが引っかかる。
「そのとおり、だからわしが力を貸してやったのだ」
「何のために回りくどいまねを・・・」
「許せ、熊本健太郎・・・いや、23代目ぬらりひょん。わしも21世紀の京都は初めてだったのでな。ついうかつにもはしゃいでしまった。わしにとっては遠い孫なのでな」
そうか・・・いったいそれにしてもハックたちは何代目なんだ?
「どうして、何の為にあのブラック・スペリングを?」
僕はやれやれと思う気持ちで聞いた。
「こやつは、天才の虚無が見えておったからだ」
「え?そんなこと、してる場合じゃないと・・・」
「無駄だ、23代目。今のおぬしの実力では大魔王と戦うには早すぎる。それに、そこにはわしの子孫がいっぱいいるだろう」
「そう言えばそうだったな・・・・」
「立ったら心配はいらん。さて、久しぶりに体も動かしたし、子孫たちとも戯れた。さて、わしはここで帰るとしよう」
「おいおい、現れたと思ったら消えちゃうのかよ?」
ハックはやれやれという様子だ。
「しかし、こやつの望みをかなえてないからな・・・すぐには帰れん」
「あっ、それってもしかして・・・」
「そのとおりだ、23代目。愛情を求めているからなのだ。こやつの望みは女体の神秘よ・・・」
青竜が指差したのは桃香。
「おぬしに協力してほしい」
「え?」
ハックは何のことだと反応した。
すると・・・・・・

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(171) ( No.177 )
日時: 2015/04/19 23:46
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「こほん、それはその・・・おぬしの胸にうずまり、よしよしとなでてもらいたいのだ」
「ええっ!?」
ハックも僕らも驚きの声を出した。
半分引き気味の桃香。
顔面蒼白だ。
まあ無理もない。
あの容姿で渋い声で、あんなこと言われたらああなるわな。
「そこを何とか!どうか協力してやってください!!」
ハックは合掌して頼み込んだ。
「でもみんな・・・ここの修理してくれるよね?」
僕は周りを見渡す。
それくらいのことはやらなきゃな・・・・
「本当に申し訳ない・・・わしも抗いはした。しかしあのブラック・スペリングの力は敵わんかった。あれは最大の禁術だ」
「僕からもだよ。ちょっと嫌だろうとは思うけど、このままじゃ何も進展しないのと同じだよ。それに雷を取り戻さないと京都の町もこのままだし・・・」
さすがこれは難しいかなとは思うんだけど。
「ぬ、ぬらりひょん様がそうおっしゃるならやってもいいよ?」
あっさり桃香は承諾してくれた。
「ありがとう・・・・桃香さん」
「でもどうすればいいの?ただ単に抱きしめるだけ?」
「いいや、よしよしと撫でてやってくれ。そうすれば、ゆっくり安心して眠れると思うよ。そうそう、それから子守唄も聞かせてやるのも効果が強いらしい」
ハックたらどれだけの教養・知識があるんだ?
「な、なんか・・恥ずかしいよぅ・・・・」
「大丈夫だ、心配することはないよ。がんばれ」
僕はやさしくエールを送る。
「ぬらりひょん様、私がんばります♪」
しかしまあ現金だなあ。
まあやる気があるのならまあよしとしよう。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(171-1)・(172) ( No.178 )
日時: 2015/04/20 22:00
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

はじめに 参照1000を超えました!受験で忙しかったですけど、読んでくれてありがたいです。
僕らは見守ることにした。
「よ、よしよし・・・」
雷の身長は140㎝だ。
そんな雷の頭はちょうど桃香の胸元に来る。
雷はすやすやと眠ってる。
よかった。
おっと、青竜の姿も消えた。
「もうOKだよ」
ハックが合図を送る。
「そう、ありがとうハック君」
「それはどうも」
とぼくらの元に駆け寄ろうとした。
「う〜ん、いかないで・・・」
「あ〜あ、ぐずりそうだな」
「どうやら当分離れそうにもないかもな」
僕らは顔を見合わせる。
篤はつぶやく。
「こりゃ悪いけど当面我慢させなきゃな」
「後は洛西学園と人々の記憶からの消去ね」
澪も同調する。
「洛西学園のことは心配ないよ」
「え?」
「僕の仲間がちょうどそこにいるから」
「氷漬けになってた生徒は大丈夫だった?」
「いや、命のほうは大丈夫なのは大丈夫なんだけど・・・凍傷が結構重症で・・・」
「あ、そうそう霊を連れてったらどうかしら?」
「そうか!霊の力なら確実に治るからな!!」
「そういうこと」
「僕らは洛西学園に行ってくる」
僕らは洛西学園に向かった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(173) ( No.179 )
日時: 2015/04/20 23:37
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

洛西学園・・・・
そこは京都きっての私立の総合学園である。
小学校は4クラス、中学校は6クラス、高校は9クラスだから驚きだ。
しかも、内部進学が基本となってるため、幼小中高一貫教育が受けられるシステムとなってる。
しかも京都初めての今日学校の私立一貫総合学園だからこれもすごい。
さて、前回まで、洛西学園は窮地に陥った(!)わけだが、無事、窮地から救うことに成功した。
僕らは高等部の生徒会長に会いに行くことにした。
「熊本君?」
「・・・はい」
「桃香のことは?」
「ああ、家がちょっと面倒なことになったけど、大丈夫ですよ」
「家が面倒なこと!?それどういうことですか!?」
あ、これはちょっとまずかった。
まあ、どのみちばれることだから。
「いや、ちょっと・・・・修理してるんで・・・まあ大丈夫かと・・・」
ハックもたじろぎ気味だ。
「そう、それならいいんですけど・・・」
僕らはいぶかしげな生徒会長と目をまともにあわせられなかった。
霊には洛西学園にとどまるよう頼んだ。
まあ、あいつには凍傷の生徒を回復させねばいけないからね。
僕らは洛西学園を後にした。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(174) ( No.180 )
日時: 2015/04/21 21:46
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

僕らは高松邸に戻った。
もう修理が進んでいた。
「うわぁ・・・すごいや・・・」
やっぱりあの姿はルナだ。
白衣が床板すれすれだから分かる。
「ルナ・・・」
「まったく2人ともよく面倒ごとを起こすんだから」
「すまない・・・だけど、今回は僕の弟のわがままが原因で・・・」
「確かにそうなったのは禁術を使った大魔王だけど、あんたも関わってるでしょ?」
確かに関わってるっちゃ関わってるんだけど・・・
「で、この部屋は・・・ルナが直したの?」
「まあ、そう考えたほうがいいんじゃない?しかしまあ、ルナの実力は侮れないな」
でもやっぱり大きな胸が目立たないわけではないがな。
「ハック、熊本」
「え?」
そういや僕らはルナと話をしていてさっぱり片付けに関してはまったく見向きもしてなかったな。
「2人とも片付け手伝え」
「ああ、すまんすまん。でも命じたわけでもないのにどうして?」
「いろいろ迷惑かけちまったからな。散らかってる部屋くらいは片付けないと」
「で、雷はまだしがみついたまま?」
「そうだ。もうそろそろ起きてもいいんだが、まったく起きて粉言ったらありゃしない」
「だったらさ、熊本君たちの家に来てもらえれば?」
澪が突拍子もないことを言い出した。
「ん??」
「霖は今どこにいるかは分からないけど。とりあえず、みんなの会話聞いてたら目も覚めるんじゃないかなって・・・」
「でも17時だし・・・あと1時間半くらいで日も沈んでるし、まあよしとしようぜ」
「分かった」


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