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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 導かれし石たち〜人気キャラクター投票会実施中!〜 ( No.119 )
- 日時: 2015/12/15 17:16
- 名前: rose (ID: A8fB1cHq)
第六話『勝利への道』
「…」「…」
お互い無言が続く。
いや、無言自体はそれほど嫌ではない。
(まぁ昔にあいつとしてた時は、お互いにはしゃぎながらやってたから、どちらかと言えばわいわいしながらやる方が良いけど)
何が嫌かと言えば、それはただ一つ。
目の前の…レイ・アイルの顔!!
ずっとニヤニヤしてこっち見てやがる…
その上、あいつの使うキャラクターは、これでもかってくらい攻撃してこない。
俺のキャラが近くに来た時に、軽く攻撃するくらいで、自分から攻撃しようって素振りすら見せない。
もうすぐ試合開始から10分が経つ。
ずっとこのままだとキリがねぇし、何よりレイ(これからそう呼ぶことにした)とこうして顔を合わせているだけで気分が悪い。
どうすれば、どうすれば早く終わる…?
俺の中に浮かんだ答えは二つだ。
一つは、俺も攻撃をやめて、レイが攻撃してくるまでひたすら待ち続けること。
考えれば、俺がすぐ攻撃するからレイが相手だけしているような状態が続いているからだ。
もう一つは、このまま自分のキャラが受けるダメージに関係なく突っ込んでいくこと。
まだレイの実力も計り知れないが、レイのキャラに隙を与えることはなくなるから、そうなればレイの方から攻撃してくる可能性が高まる。
必死に考えてながらも手を動かす。
レイは、そんな俺を楽しんでいるような目で見つめ続けていた。
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