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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 疑 似 恋 愛 。 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/06 15:42
- 名前: 幸 ◆Ir0U2oK69Y (ID: QEDC6Aof)
第1章 私には友達がいない。
肩に付くくらいの長さの、黒髪。
平々凡々な顔立ちと、このスタイル。
ただ着ただけの制服は、皺ひとつ無い。
世の中にはテレビで活躍する俳優や、ファッション雑誌に載ってるような綺麗なモデルと、華のような存在の人がいるのに。
どうして私は、こんなに地味に生まれ育ってしまったのだろうか……?
こんな地味で目立たない私は、きらきらしたことが物凄く苦手である。
ショッピングモールに行けば明るさに目がチカチカし、本屋の雑誌コーナーは華やかすぎて立ち止まったことなど無い。
私みたいな地味で目立たない人間は、豆電球が付いただけの薄暗い部屋で、静かに生きて行けば良いのだ。
***
「ねー、あの子すっごい見てるけど?」
「ちょ、何だっけあの子の名前?」
「地味で目立たないから分かんない。」
お昼休み。ひとり弁当。
私の耳に届く言葉には、もう慣れた。
だって、本当のことだから。
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