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「まだなのか、ルナ！」僕はイライラしていた。早く行かなければ、村が！ゾフィーが！「‥‥‥よし、それでは、いってらっしゃい！」シュイン
「駆けつけたのはいいが、逃げられてしまったか」自分は何をしているのだろうか。国王の命令を守れず、子供を死なせてしまって。「大変です！ダトラー様！」兵士がひとりかけてきた。「あの、あの、死んだ子供が、起き上がり、何か呪文のようなものを口に出した後、どこかへいきました！」まさかあの子供は生きていたのか！しかし、同行していた軍医の者は、確かに死んだと。「何が、どうなっているんだ？」だが、その問いに答える者は、いなかった。
「ふーむ、納得がいかん。」 「どうなさいましたか？デュラハン様？」 「いや、メデューサを倒したものが、こうも呆気なく死ぬとは思えん。警戒を怠るなと、皆の者に伝えておけ」 「ハッ！」
今から、十分後、この砦は、「レイン」によって、魔王側からも、王国側からも、地図から、何もない土地に変わってしまう。
「オレヲ殺シタヤツニ復讐ヲ！！」それは、もはや、「レイン」とは呼べなかった。