コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(492) ( No.501 )
- 日時: 2016/08/30 22:55
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
ある日、京都の町で京妖怪の下っ端を打ち破っていた日々のこと。
ある屋敷には、立派なお姫様がいた。
名前は桜姫(さくらひめ)。
僕の回復力の速さは彼女に遺伝する。
というのも、彼女は回復魔法を使えたのだ。
それを金もうけに利用する父親によって屋敷の奥の部屋に閉じ込められ、世間を知らずにいた。
それによって病で倒れた人を癒せないことを悩んでいたのだ。
そんな時にやってきたのが僕の先祖、16代目ぬらりひょん、『熊本経久』だった。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(493) ( No.502 )
- 日時: 2016/08/31 23:40
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
彼は夜中、桜姫を屋敷の外にある、彼らの京都で滞在していた宿に連れて行った。
そこには、多くの妖怪たちがいた。
京都一の絶世の美女にみんな興奮する。
噂には聞いていたとはいえ、まさかここまで美人だったなんて知らなかったからだ。
そんな中焼きもちを焼いているのは雪女。
それでもって、小さな歩兵妖怪たちが投扇興という江戸時代のゲームに誘う。
桜姫は箱入りで、世間をよく知らなかったのだけれど、投扇興で高得点をたたき出して見せた。
桜姫はただ運が良かっただけと謙遜する。
それで今日が盛り上がったところで、経久は求婚する。
みんな驚いた。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(494) ( No.503 )
- 日時: 2016/09/01 22:04
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
カラス天狗は正気か真意を問う。
何しろ桜姫は人間だ。
妖怪とはわけが違う。
でも雪女はそっちよりもむしろやきもちのほうが気持ちが勝っている。
でも、桜姫は思っているよりもよっぽど美しいお姫様だ。
さて、こちらは京妖怪…
ある2人の家来らしき男が桜姫の父のもとへやってきた。
というのも、時の豊臣家の当主、秀頼の側室を探しているのだという。
桜姫の父は冷酷な守銭奴で、金をもっと搾り取ろうと思った。
しかし、1人の男がそれを見破り、もう1人の男をして撲殺されてしまったのだ。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(495) ( No.504 )
- 日時: 2016/09/05 23:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
実をというと、大阪城には妖怪が出入りしているといううわさが横行していた。
大阪夏の陣の2か月ほど前の話だが、結構持ちきりだったという。
まあ、九尾の狐も九尾の狐で結構不安なことがあた。
秀吉が死んで、豊臣家がここまで力がそがれていくとは思わなかっただろう。
秀頼はまだ秀吉ほどの実力はない。
もし仮に徳川の天下となってしまえば、妖にとっては生きづらい時代となることは目に見えていること。
だからこそ、九尾の狐には生まれてくる子供のために力を得ねばならないのだ。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜 ( No.505 )
- 日時: 2016/09/06 20:27
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
そんなある日のこと。
いつものように桜姫の屋敷に訪れた。
しかし、そこには桜姫はいなかった。
経久はとっさに思い当たった。
あの九尾の狐だ。
九尾の狐は、乱世に生まれてはめぼしい幼子と同じ容姿となって成長し、その幼子の心の闇が頂点に達した時に成体となる。
人間の姿を羽織りながら人間界に災をもたらす転生妖怪だ。
問題は生肝を集めていることだが、それはメフィストを育てるために必要なものだからだ。
幾多の若き名将豪傑、美しい姫君というような者の生肝を欲していた。
しかしながら、それでいて百鬼夜行を束ねていた。
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