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失恋の木の下。シンデレラ 【参照1000超え感謝♪】
日時: 2016/07/07 19:49
名前: クラリネット (ID: 2aIbLYIF)

お久しぶりです。クラリネットです。
時間がないので人物紹介はまた次回。。。
とにかく「運命」をテーマとした恋愛ものです!

目次
プロローグ 「私の運命の人」>>02
第1話 「運命の始まり」>>03〜17
第3話 「変化」>>18〜27
第4話 「何角関係?」>>28〜

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Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照100超え感謝♪】 ( No.21 )
日時: 2015/09/11 07:59
名前: クラリネット (ID: nNH22Zc.)

私のやってしまったこと…それは…
「ど…どうしよ…優太が好きだったこと、言っちゃった…」
私は真っ青になりながら、弁明のメールをふーたろに送ろうとする。
が、しかし、手が震えて上手く文字が打てない。
時は既に遅し。もう、ふーたろから返事が来てしまった。
『なーんだ!美華奈の失恋した相手って、優太だったんだ♪
気にすることないんじゃない?大丈夫だって!
あと、応援ありがとう!すっっっっごく嬉しい!
バイバイ!』
「……………………!!!」
大失態を忘れてしまうほど、嬉しい出来事発生。
さっき、勇気を出して送った「頑張れ」が無駄じゃなかった!
勇気を出してみてよかった。そして、
ふーたろと友達になれてよかった!!!
いつの間にか、そう思うようになっていた。

Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照100超え感謝♪】 ( No.22 )
日時: 2015/09/18 08:04
名前: クラリネット (ID: nNH22Zc.)

風太郎side

最近できた友達の秘密を知っちゃいました。
美華奈、優太のこと好きだったんだ〜♪
意外でもないけど、僕と同じようなパターンでちょっと嬉しかった。
小さいころからずっと好きなのに、叶わなかった恋。
本当に、辛いよね…

「ねー優太ぁ。美華奈ってさ、どんな人なの?クールすぎて僕読めないや〜」
野球部の練習中になんとなく、優太に聞いてみた。
だって、本当にわからない。あまり言葉を交わしてないしさ。
「あ〜。俺、物心ついた頃から一緒だったけど…」
「やっぱり読めな…「あいつ、結構よえーよ…」」
優太の意外な言葉に、僕は何も言えなくなった。
美華奈が…弱い?あんなに強気なイメージなのに…
「あんなに強がっても、守ってもらわないとダメなタイプだから」
「へ、へえ〜…意っ外だな〜」
「そういや、美華奈が言ってたぞ。新しい友達のふーたろがなんとか…」
…!!!嬉しい!嬉しい嬉しい嬉しい!!!
最初は、僕てっきり不審者扱いなのかな〜って思ってたけどそうでもなかったみたい。
僕は嬉しい気持ちでいっぱいになった。

Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照100超え感謝♪】 ( No.23 )
日時: 2015/09/30 08:17
名前: クラリネット (ID: B/0hgu0n)

「レ〜ン〜!ねーねーレンってば〜聞いてよ〜」
「ん?どしたふーたろ?」
そう言って振り返るレンの顔は、なんだかいつもよりキラキラしていた。
最近、梨哀と付き合ってからずっとこう。
…いいな。恋が実るのって、どんな気分なんだろう?
逆に、レンは知っているのかな?
ずっと好きだった人に、相手ができる気持ちが…
でも、今はそういう愚痴を聞いてくれる友人がいる。
今日は6月28日。美華奈と出逢ってちょうど3週間になる。
お互い愚痴を言い合ったりして、少しは気が楽になった気がするけど。
それでも、ちょっとだけ辛いかな…
ふと窓の方を見ると、雨がざあざあ降っている。
まるで、今の僕の気分だ。と思ってしまう自分が悲しかった。
辛いのは、ちょっとだけの筈なのに…な。

今日は雨のせいで野球部の外練習が休みの上、筋トレもなかった。
早く帰れるのが、少しだけ嬉しかった。
帰り道、人通りの少ない路地で、見覚えのあるシルエットが。
雨が酷いのに、傘も持たないそのシルエットは、ゆっくりとその場に倒れた。
僕は、言葉よりも先に体が動いて、真っ先にその人に駆け寄る。
「      !」
慌ててその人の名前を叫ぶも、雨音にかき消されて聞こえない。
「     !     !」
僕はずっと、その人の名前を呼んだ。そして、背中におぶった。
耳元で聞こえるか細い声。
「ふーたろ……ふーた…ろ…」

Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照100超え感謝♪】 ( No.24 )
日時: 2015/09/30 13:41
名前: クラリネット (ID: B/0hgu0n)

梨哀side

レンと付き合って約三週間。
時間が経つのは意外にも早いものだったのね。
幸せで幸せで、仕方なかったの。でもね…
やっぱり、幼馴染の壁が越えられない気がするの。
どうしても幼い時からの付き合いの雰囲気が続いてて…
あと…私が一番恐れていたこと。
ふーたろ、最近私たちと距離を置いている気がする。
ちさとは、いつも通り接してくれるけど…
ふーたろだけ、ぎこちなく接してきたり、私たちを避けているきがする。
私とレン、別れた方がいいのかしら…
でも、別れたくない…
でも、幼馴染4人の距離が離れるのもイヤ。
「私、どうすればいいの…」
私はそうつぶやいて、下駄箱から靴を引っ張り出す。
「あ…雨降っているわ。でも傘が…」
私は仕方なく、傘なしに走って下校した。

Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照200超え感謝♪】 ( No.25 )
日時: 2015/10/02 08:07
名前: クラリネット (ID: B/0hgu0n)

美華奈side

ふーたろ曰く『運命の日』から、今日で3週間ぐらい。
今のところ何にもないから、警戒心をほとんど解いている頃だった。
梅雨が終わりがけにもかかわらず、外はすごい雨。
「ちさとちゃん…ちょっと体調悪いから…今日練習休むね…」
「う、うん…大丈夫?…病院行くんだよ?…外、雨だから…」
相変わらずすごく優しい子だな。ちさとちゃんは。
そう。今日は少し…いや、けっこう体調が悪かった。
病院、一人で行けるかな?今日もお父さんとお母さん、いないもの。
さびしい。さびしいよ…でも、甘える相手はどこにもいない…
今はちょうどすべての授業が終わり、部活等がない生徒は下校している頃だ。
私も体調不良により、ふらふらと昇降口に向かう。
「…どうしよう。傘忘れたわ」
こういう時に限って、ついてない。朝は全然降っていなかったから…
人通りの少ない細い路地を数歩歩いた瞬間。
「……………っ!」
突然の異常な寒気と、抜けていく力。
どうしよう!声もほとんど出ない!助けを呼べない!
私はその場にへたり込む。
すると、私はいつの間にか誰かの背中の上にいた。
それは誰なのかはすぐにわかった。かかわりなんて、ほとんどなかったのに。
私は嬉しくて、その人の名前を…ふーたろ、と呼び続けていた。
ふーたろの大きい背中は、体温と優しさで暖かかった。


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