コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 隣の席は_____
- 日時: 2015/10/29 21:51
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
プロローグ
私の隣の男の子は、いつも来ていない。
見たこともない。
先生「出席とるぞー」
名前を言っていく先生。
そして…。
先生「青山零士は今日も欠席か…」
これは、一人の少女と一人の欠席少年とその仲間達の青春物語______
- Re: 隣の席は_____ ( No.3 )
- 日時: 2015/10/30 10:02
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
三、来た
久美「ふぅ〜…」
昨日の事、なかなか忘れなかったな〜。
ま、いっか。どうせ、もう来ないし。
先生「赤城、プリント渡したか?」
久美「はい。渡しました」
先生「ありがとな」
久美「いいえ、大丈夫です」
先生「本当にありがとな。それでは、出席とるぞ」
先生はいつものように名前を言ってく…はずだった。
ガラッ
零士「…えーっと、遅れてすみません」
言ってく…はずだった。
先生「お、お前…青山だよな!?」
零士「はい」
先生「いやー、よかったよかった!赤城、どんな言葉を言ったのか知らんが、
連れてきてくれてありがとな!」
え…えーーーー!?私、プリント渡しただけで、何にも言ってないしー!
零士「赤城…?」
先生「ん?名前を言わなかったのか、赤城?」
久美「え、あ、う、はい…」
先生「青山、こいつは赤城久美だ。隣の席だからな」
先生、貴方は何でそう…。
零士「…よろしく」
久美「…よろしくお願いします」
あぁ…地獄だ…。
先生「じゃ、授業始めるぞー」
すると…。
零士「ねぇ、教科書貸して」
…なんだって?教科書貸して?は?
先生「青山…お前、面白いやつだな!」
いやいや先生!面白いやつだなって…。
とにかく、教科書を…。ん?と言うことは…机をくっ付けるパティーン?
零士「はい、机をくっ付けたから、見せて」
久美「…はい」
結局、見せました(泣)
??「…」
next…!!
- Re: 隣の席は_____ ( No.4 )
- 日時: 2015/10/30 23:44
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
四、付いてくる
久美「…あの」
零士「?」
久美「何で付いてくるんですか?」
零士「さぁ?」
さぁ?って…。
零士「えっと…赤城久美だっけ?」
久美「はい。私が赤城久美ですよ」
零士「何て呼べばいい?」
久美「何でもいいです」
零士「じゃあ…赤飯?」
久美「何で赤飯になるんですか!?」
零士「赤城だから?」
久美「確かに赤って漢字はありますけど、赤飯は酷すぎませんか!?」
零士「じゃあ…城?」
久美「漢字で決めないでください!」
ハァ…。
赤飯とか城とか…酷すぎる。
零士「じゃあ、普通に久美で」
久美「…」
あまり、名前で呼ばれるの好きじゃないんだけど…。
まぁ、また赤飯とか城とか言われそうだし…。
久美「いいですよ」
零士「おー」
その、おー、って何?
零士「久美、どこ行くの?」
久美「屋上です」
零士「屋上?」
久美「はい。私の幼馴染みが屋上で待っているので」
零士「え、何それ告白?」
久美「違います」
何を言ってるんだ、この人は。
私の幼馴染み、成瀬翔は成績も運動よく、その上、イケメンだ。
昔は、泣き虫だったのに…。
零士「その幼馴染みは男?女?」
久美「男です」
零士「ふぅーん」
久美「あ、もうそろそろ着きますって、まだ付いてくる気ですか?」
零士「うん。だって久美に付いていけば、大体分かると思ったから」
久美「何でまた…」
ガチャ
翔「遅い」
久美「ゴメン」
零士「…」
next…?
- Re: 隣の席は_____ ( No.5 )
- 日時: 2015/10/31 00:09
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
五、成瀬翔
零士「へー、これが幼馴染み君ねぇー」
翔「…」
な、なんか、火花散ってない?
久美「た、食べよう…!」
零士「久美が言うなら、食べるけど、俺ないんだよねー…」
…なんだって?昼食が無い?へ?
翔「久美、こいつに上げなくていい。おい、青山」
零士「俺の名前知ってたんだー」
翔「同じクラスだからな」
零士「へぇ、あんたの存在に気がつかなかったわー」
また火花散ってる…。
時間掛かりそうだから、先に食べてようかな?
零士「久美〜、なんか無いの〜?」
久美「お弁当があるので、食べます?」
零士「うん。食べる食べる♪」
翔「お前…いくらなんでも」
久美「ゴメンゴメン」
零士「久美は何を食べるの?」
久美「う〜ん」
私は、ジーッと翔を見る。
翔は、ハァ〜とため息をついた後、ビニール袋から、メロンパンを出した。
久美「相変わらず、学校のメロンパンを買うね」
翔「まぁな」
本当に好きだよね翔は。
いつから好きになったんだっけ?
う〜ん…。ま、いっか。
翔「青山、違う所で食べろよ」
零士「嫌だ」
…二人は平和だなー。
next…??
- Re: 隣の席は_____ ( No.6 )
- 日時: 2015/10/31 14:52
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
六、仲良し?
零士「弁当美味かった」
久美「そっか」
翔「…」
零士「あれ、もしかして幼馴染み君、食べたかった?」
翔「別に…」
翔、めっちゃ怒ってる…。
零士「そーえば、幼馴染み君の名前、聞いてなかったなー」
翔「お前に言ったって、どうせまた、学校に来なくなるだろ?」
零士「どーだろ?」
久美「かーけーる、名前ぐらいはいいんじゃ…?」
翔「…俺は、成瀬翔。お前と同じクラスだ」
零士「へー。俺のことは分かるよね?」
翔「ああ」
なんか、犬と猫が見える…。二人の後ろに…。
今日の雲一つ無い天気だな〜。
こんな天気の日、あの出来事を思い出す…。
『あんたなんか、もう、友達じゃない!!』
久美「…」
零士「久美〜、幼馴染み君が俺のことをカスとかゴミって言ってきた〜」
翔「言ってない。大体言ってきたのは、お前だろ」
久美「まずは喧嘩を止めなよ」
あ、そうか、なるほど。
久美「喧嘩する程仲がいいってことですか?」
零士、翔「「仲良しな訳がない」」
ハモってる…!
やっぱり、仲がいいんだ!
next…!
- Re: 隣の席は_____ ( No.7 )
- 日時: 2015/11/01 13:30
- 名前: クッキーコロッケ (ID: aw1kgo/k)
七、ハンカチ
あっという間に放課後…
零士「そーえば、久美は帰宅部なんだよね?」
久美「うん」
零士「部活には入らないの?」
久美「…まぁ、ね」
零士「…」
私は教科書やノート、辞書などをカバンの中にしまう。
その時、一冊のノートが落ちた。
青くて、表紙には『交換ノート』と書いてあった。
ペラッ…
零士「…」
久美「!」
ノートをペラペラとめくる…。
止めて、めくらないで…。
久美「…返して!」
バッ!!
零士「…」
久美「…」
零士「あっそ。そんなにノートが大事なら、最初に返してって言えばいいのに」
久美「…」
零士「俺、帰る」
あ…また、傷つけてしまった。
傷つけたい訳じゃ無いのに…。
遠くなっていく…。
待って、待って…!
久美「青山君、待って!!」
零士「!?」
久美「…!あ、えっと、ゴメン!怒った言い方しちゃったし…本当、
ごめんなさい!」
ペコッと頭を下げて謝った。
そうえば、前にもこんなこと合ったな…。
『頭下げたって、いいよ、何て言ってもらえると思ってんの?バカじゃん。
ウケるんですけど〜!』
今回も、こうなってしまうのだろうか…。
零士「俺も…ゴメン」
久美「えっ?」
零士「言い過ぎたかも…って思って」
久美「…」
ポロッ…
零士「え"。いきなり泣かないでほしいんだけど」
久美「ご、ごめん…。何か急に涙が…。あれっ?止まらない…」
零士「あ〜…もう。はい、これ」
すると、青山君は私にハンカチを渡した。
チェック柄の緑色のハンカチだった。
青山君のハンカチは、何故かとても温かかった。
next…
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