コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 憂鬱グロリアス
- 日時: 2015/10/04 18:56
- 名前: 逢逶 (ID: lQjP23yG)
おはようございますorこんにちはorこんばんは
逢逶(あい)です。
今回はちゃんと構成考えてるんで。
いつもどうしてたんだ、って感じですけど。笑
とりあえず、応援していただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします!
~お知らせ~
10/3
大幅にタイトル変更しました。
前のタイトルは〝社会の窓が開いています。-you fly is open-〟でしたがしっくりきていなかったので、〝憂鬱グロリアス〟と改めさせていただきました。
タイトルの意味は、〝憂鬱は素晴らしい!〟ってことです。笑
内容に変更はないので読んでくださっていた方は読み進めていただければ嬉しいです!
*First Season EPISODE*
episode0 >>1
episode1 >>2
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- Re: 憂鬱グロリアス ( No.1 )
- 日時: 2015/10/04 18:35
- 名前: 逢逶 (ID: lQjP23yG)
episode0
私の理想の人は、活発で面白い人。
男子ってそういうものだと思うわけ。
だからガリ勉で引きこもってそうな人は好きにならないし、そもそも近付いたりしない。
私の頭には常に理想があって、理想通りの人はびびっと来る。
冗談が通じないような男子は苦手。
そういう男子が実は隠れファンを持っていたりもするのだけれど。
ミステリアス?
ううん、そんなの論外。
闇じゃない、光に惹かれる。
底抜けに明るい私と闇を持った人だとお互い疲れるだけ。
わかってくれない、と嘆くだけだ。
私と同じ匂いの男子を今日も探す。
- Re: 憂鬱グロリアス ( No.2 )
- 日時: 2015/10/04 18:55
- 名前: 逢逶 (ID: lQjP23yG)
episode1
title 毒舌ガリ勉
とても腹が立つ。
高校一年生最初の席替え。
隣が、
もっさい陰湿系男子なんて。
変な匂いが漂ってきそうだし、勉強しかできなさそうだし、冗談通じなさそうだし…。
でも…、一言も話さないとつまらない。
挨拶ぐらいはしておこうと、右隣の男子を覗き込む。
「私、佐野ハル。よろしくね」
隣の男子は私の方を見た、気がする。
実際には長い前髪と眼鏡ののせいで目の動きなんてわからない。
隣の男子は何も言わず黙ったままで。
「ねぇ、聞いてる?」
しばらくの沈黙の後、彼の口が開いた。
「僕は話す価値のある人としか会話しません」
私は唖然として、返す言葉が見つからなかった。
隣の男子の名前は、結城レン。
綺麗な名前の毒舌ガリ勉。
- Re: 憂鬱グロリアス ( No.3 )
- 日時: 2015/10/06 19:00
- 名前: 逢逶 (ID: KG6j5ysh)
episode2
title 再び
席替えから二週間、結城レンとは相変わらず喋らず。
代わりにたくさん友達はできた。
女子は既にグループが出来上がっていて、私は中学校が同じのサヤとリンナといつも一緒にいる。
グループ作りは女子の毎年の恒例行事で取り残された者はいつもひとりぼっち。
そういう人はとても可哀想な気がしてならなかったのだが、今年はみんなグループを作った。
それはとても喜ばしいことではあるが、私は所詮傍観者。ひとりぼっちの子がいても何もしなかっただろう。
今はただ、分裂が起きないように祈るしかない。
ところで、結城レンはというと…休み時間はいつも一人で歴史文学書を読んでいて、徹底したガリ勉ぶりだ。
女子とは違って群れない男子は移動教室も大人数で会話をしながら行う。
が、結城レンの場合、群れたくないのかわざわざ移動の時間をずらして教室から出る。それは、隣だから気づいたことで席が離れていたら恐らく気にも留めないくらいの自然さを持ち合わせている。
「ねぇ、レン。私と喋ろうよ」
すらすらと難しい数学の問題を解いて行く彼がとても腹立たしかったからわざと邪魔をした。
だけど、彼は左から右へ受け流す…、あるいは聞こえていないのか。全くの無反応なのである。
そんな彼に話しかけるのはもう飽きた。
「…佐野さん、僕はあなたのように与えられた数学の問題も解かないで人の邪魔をするような人は大嫌いです」
…毒舌再び。
だけど、反応したのでちょっと面白かったりもする。
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