PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 私達が,魔法で冒険!? ( No.74 )
- 日時: 2016/02/21 20:50
- 名前: 成宮 理斗 (ID: /M2Jvana)
- 参照: 彩→風花 彩花→成宮 理斗。名前変えすぎですよね(笑)ちょくちょく戻すかもです。
久しぶりの本編。長らくお待たせいたしました。
**************************
「あたし達と、友達にならない?」
その言葉を発して、しばらく経った。が、蓮夢ちゃんは何も言わない。俯いて、かすかに震えている。もしかして、なんか怒ってる?
やっぱり、余計なお世話だったのかな。
心配になってこっちから声をかけてみる。
「蓮夢ちゃん、ごめん。いきなりこんなこと言って。嫌だったよね……」
そう言った瞬間、いきなり猛烈な勢いで首を横に振られた!
「っえ!?どうしたの!?」
驚いて聞くと、蓮夢ちゃんは顔を上げた。なんと目には涙が浮かんでいる。そして途切れ途切れに言葉を吐き出した。
「嫌な訳……ないじゃないですか……ただ私、友達がほとんどいなくて……だから、友達が出来るなんて、嬉しかっただけなんです……っ!」
そう言うや、机に突っ伏して本格的に泣きはじめてしまった。
本当に、友達が欲しかったんだな。
そんな気持ちで見ていると、望がいきなり蓮夢ちゃんにハンカチを押し付けた。
「早く拭きなさいよ。私達が泣かせたみたいじゃない。それに泣いてると折角の顔が台無しでしょ」
言葉はぶっきらぼうだけど、これは望なりの優しさ。実はかなり優しかったりするんだ。
「え、でも」
戸惑う蓮夢ちゃんに更に朔と花輪が言う。
「いいんだよ。だって『友達』でしょぉー?」
「そーそー。あと皆のことは呼び捨てね。あとうちらも蓮夢って呼ぶから?」
その言葉で、また蓮夢ちゃんが泣き出したとさ。
PR