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「ごめんなさい。」そう言って、グングニルを構える。そして、そのままグングニルを、氷付けになったゴーレムに突き刺した。すると、バリーン ！と音をたて、崩れ去った。そして、本来見境なく人を襲うことのないゴーレムが現に襲ったということは、痕跡ぐらい残っているはずだ。破片を調べたけど、特に変化がなかったので、持ち帰って調べてもらう事にしよう。あのゴーレムは、石を媒体にしていたので、石と少しの鉱物でできているかと思えば、状態異常洗脳がかけられてあった。僕の知っている者の中で、ここまで、自分の意思通りに石を操れるものは、巨人族か、魔王幹部のひとり、メデューサしかいない。だが、この洞窟は、どう考えても、巨人族は通ることができないはずなので、メデューサの方が確率が高い。スキルを発動させておくか。「スキル、心眼！」目を会わせなければいいらしいが、何が有るか分からないから、一応使っておこう。
最下層前。下から、ものすごく嫌な魔力を感じる。忘れもしない、あのゴーレムを操っていたやつと、同じ魔力だ。本当に、僕の勘はよく当たってしまう者なんだなーと思う今日この頃。