コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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  同居人は、旦那様。  
日時: 2015/09/16 16:44
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)








皆様、初めまして*
以前は違うサイトで小説を執筆させて頂いてました、悠。と申します。

今回こちらの方で活動させて頂くのは初めてで、とても緊張してます(
精一杯頑張らせて頂きますので、宜しくお願いしますっ*



*、ご注意

誠に勝手ながら、荒らしや成りすましは勿論の事パクリなども禁止させて頂きますがご理解下さい。

また、主は呼び捨てやタメOKですので気軽に声を掛けて下さいね!
更新はスローペースですが、温かく見てやって下さい(*´`*)


*、あらすじ

世界的に有名な会社のお嬢様と、これまた有名会社の跡取り息子。
そんな二人に訪れた、「政略結婚」という名の奇跡——!?



私なりに頑張るので、宜しくお願いします!
アドバイスなど、随時受付中なので是非どうぞ。



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Re:   同居人は、旦那様。   ( No.6 )
日時: 2015/09/16 22:26
名前: IA (ID: osQJhSZL)

初めまして。物語の構成がお上手で羨ましいです。つづきが気になる程の面白さです。
続きを楽しみにしてますね

by IA

Re:   同居人は、旦那様。   ( No.7 )
日時: 2015/09/16 22:36
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)



【 第二話 】






普通の漫画とかでよく有る展開なら、学園までリムジンとかで送ってくれたりするだろうけど、流石にそこまで優しい訳ではない。

まだ起きていない左目をこすりながら通学路を歩くと、悲鳴が響いた。
その悲鳴の正体が何か、私には分かりきっていた。


 
 「きゃっ、今日も素敵ね、理人(りひと)さま!」

 「本当美しいわ……まるで王子様よね」



その悲鳴の正体——私の、たった一人の幼馴染だ。
右京路 理人 (うきょうじ りひと)、俳優志望のこれまた超リッチ。

彼の家柄は、父親、祖父と皆俳優で、父親は外国で仕事をしている。
お父さんがテレビに出れば視聴率は右肩上がり、ファンも多い。

聖明学園は芸能科、普通科、経済科の三つに分かれていて、校舎も別。
理人は芸能科に通っているが私は普通科に通っている。



 「……おはよう、理人」

 「おっはよーっ、茉彩っ!」



彼の一番の武器、それはこのルックスに違いない。
軽く癖のついた甘栗色の髪に、何処か切なさを感じる流し目、高い鼻。

身長は私よりも二十センチ程高くて、唇は綺麗に結ばれている。
一目見れば世の女の子達は目がハートになる格好よさだろう。

でも私はこの「元気さ」と「煩さ」に慣れてしまった。
冷たいなんて言われるかもしれないけど、理人はもう少し落ち着くべきだと思う。



二人で通学路を歩いていると、案の定女子達から悲鳴が更に降る。
何なのあの子とか、まるで理不尽な言葉まで。

こんなの慣れ過ぎて、もう怒る気にもなれない。
それにいつだって、隣で理人が笑っていてくれるから。

好きとかそんなんじゃないけれど、この微笑みが私の荒んだ心を癒す。
もうずっと一緒に居るから、理人のいない生活なんて考えられない。



(——……ずっと、隣に居てよね)





こんな思い、絶対に口には出せないけれど。
言わなくても伝わっているはず、そう思ってたんだ。

だけどね、それは違ったんだ。
その願いはほんの少し、隠すだけでもね。







真っ二つに、引き裂かれてしまうんだよ。
こんな事、あの時の私はまるで知ろうともしなかった。


Re:   同居人は、旦那様。   ( No.8 )
日時: 2015/09/16 22:41
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)






*、IA さま







初めまして、訪問ありがとうございます(*^_^*)
上手だなんて……何を仰ってるんですか(失礼

続きが気になるだなんて、とても嬉しいです!
精一杯頑張らせて頂きますね、コメントありがとうございましたっ*



Re:   同居人は、旦那様。   ( No.9 )
日時: 2015/09/17 15:51
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)



【 第三話 】






聖明学園は教室もとても広くて、まるで一軒家のようにも見える。
生徒たちの教室は全て男女別だし、勿論先生も男女別だ。

教室の手前で理人と別れて、白い扉に右手を掛ける。
一歩足を踏み入れると、周りの人達の視線は私に集まってくる。


 「ねえ、あの子……」

 「理人さまと幼馴染なんて、本当なのかしらねえ」


もうこんな毎朝の習慣なんて慣れたし、別に気にしていない。
木の机の上に鞄を置いて、溜め息を吐いて突っ伏した。

こんな女子だらけの部屋で、悪口が沸かない訳ないのに。
聖明学園の先生は頭は良いけれど、こういう所本当に分かっていない。

暫くそうしていると、不意に教室の扉が開いた。
入ってきた人達を私は見て、また更に大きな溜め息を吐いた。



 「何だ来てたんだー、あんた」

 「本当存在感ないよねえ、金持ちなのに」




このクラスの中心的人物、黛 桜子(まゆずみ さくらこ)と、その隣にいつでも引っ付いている、天城 朱璃(あまぎ じゅり)だ。

二人共普通にしていれば凄く可愛らしいのに、その言葉遣いと表情で。
まるで男子なんて寄り付かないし、女子でさえも怖がられている人達。

れっきとした理人ファンで、余計に私のことが嫌いみたいだ。
暇さえあれば私にこんな事を行ってきては嘲笑っている、暇な人。



私がずっと黙っていると、授業開始のチャイムが鳴った。
皆それぞれに、自分の席へと戻っていく。

机を囲んでいた二人も、とても女子とは思えない舌打ちをして戻った。
そして担任が入ってくると、皆おかしい程可愛い笑顔を見せる。




 「それでは、一限目を始めます——」




五十分が経って、やっと授業が終わり皆席を立っていった。
今日は先生が会議の為これで授業は終了。

一限目でなんて思うかもしれないけれど、ここでは普通のこと。
好きなアーティストのライブがあるから早退なんて、良くある事だ。

私も鞄に帰りの支度を詰めて、教室を出た。
前を見るとそこには、いつものように私を待つ人が一人いた。



 「……理人」

 「ん、帰ろ」



にこりと微笑まれた顔に、私も軽く微笑み返す。
廊下を二人で歩いていると、周りの視線は朝のように私達に集中する。

思わず俯いてしまうと、また理人が笑ってくれる。
たったそれだけの事なのに、本当に心の奥底から嬉しくて。

この後の事なんて、考えてなかったんだ。


Re:   同居人は、旦那様。   ( No.10 )
日時: 2015/09/17 17:31
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)




*、お知らせ




この度、参照が100突破しました(*´▽`*)パチパチ
皆様のおかげです……!

これからも私なりに頑張らせて頂きますので、「同居人は、旦那様。」を宜しくお願いしますっ*




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