コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- いつか、きっと。
- 日時: 2015/12/29 23:52
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
どうも、湯桁のろまと申します。
いや、今日も寒いですね(><)
そして今年も残り僅かで終わりますね・・・早いものです。
さて、今回から新しい小説を書いていこうかなと思い、悩んだ末に至った結論が、「よし、恋愛系にしよう!」というw
実は私、恋愛系を書くの初めてに等しいといっても過言ではないんです汗
ですので、元々文才も全く皆無な私が今やろうとしている事は完全自爆行為ですw
どうかあまり期待しないでやって下さい(元からお前に期待なんかしてねぇよ)・・・ごもっとも▽・x・▽
・・・コメント、是非、是非是非z・・・オッォお待ちしておりやす←
|x・)))
- Re: いつか、きっと。 ( No.18 )
- 日時: 2016/01/06 00:59
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
「違うわよ、好きとかじゃなくて!単に、桜坂くんてイケメンで校内じゃちょっとした有名人だからさ。イケメンは目の保養・・・ってね」
「それに」と雪乃は付け加える。
「あたし、今気になってる人いるしさ」
雪乃はほんのりと顔を赤らめながら言う。
「これ・・・内緒ね」
恥ずかしそうに言う雪乃を見て、柚葉は「かわいい」と思ってしまった。
ーー私も、雪乃みたいにかわいい女の子だったらな・・・。
なんて、そんな憧れを抱きつつ、私はコクリと頷いた。
- Re: いつか、きっと。 ( No.19 )
- 日時: 2016/01/06 02:02
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
翌朝、登校した柚葉は教室に入ると自分の席へと向かう。
時刻は午前七時三十分。
柚葉が机に鞄を掛けたところで、声を掛けられた。
「あ、おはよ」
振り向くと、桜坂君だった。
「おっおはよう!」
自分から挨拶をしてくれた事に喜びを感じつつ、それを必死に隠しながら言う。
桜坂君は、席に着いた。
ーー何か話さなきゃ。
とっさに考えた。
あれやこれやと考えるも、思いついては消え、思いついてはまた消えの繰り返しで、なかなかいい言葉が思いつかなかった。
「あ・・・そういえば、犬、好きなんだよね?」
パッと思い浮かんだものを口にしてみる。
すると桜坂君は、あたかも桜が満開に咲いたかのような笑顔で「そうだよ」と笑った。
「あのね、私も犬が好きなの」
「まじで?」
「うん!動物が元々好きで・・・猫より犬派なんだ!」
桜坂君は「へぇ」と嬉しそうに言った。
「同じだ。俺も、犬派だな。大型犬と小型犬、どっちが好き?」
「えっと・・・迷うな・・・いっそ、間をとって中型犬!」
すると桜坂君は、はははっと笑った。風が耳をさらっと撫でるような、耳に心地良い声だった。
- Re: いつか、きっと。 ( No.20 )
- 日時: 2016/01/06 02:29
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
少し恥ずかしくなって、「桜坂君は?」と聞く。
「俺は、大型犬!ゴールデン・レトリバーに囲まれたい
!」
幸せそうに夢を語る姿に、思わずほっこりしてしまった。
何か、新しい一面を見れた気がする。
それが、たまらなく嬉しかった。
お昼になると、購買に行く者、トイレや他クラスへ行く者、そして早速お弁当を食べ始める人に自然と別れ、あっと言う間に教室内はガラガラになった。
「桜坂ー、購買行こーぜ」
「おう!」
桜坂君も、その中の内の一人だった。
柚葉は桜坂の事を目で追う。
「ーー・・・葉」
「・・・」
「柚葉ってば!」
ハッと気づいた柚葉は慌てて「な、何!?」と反応した。
「・・・お弁当。食べるわよ」
「あっ、うんっそうだね!」
柚葉はいそいそとお弁当を鞄から取り出す。
しばらくその様子を見ていた雪乃は、怪訝そうにこちらをじっと見ていた。
「・・・どうしたの?」
「へっ!?」
ギクリと顔を引きつらせながら固まる柚葉。
まるで、時が一瞬で止まった様な、そんな瞬間だった。
「・・・べ、べつに、何もないよ!」
- Re: いつか、きっと。 ( No.21 )
- 日時: 2016/01/06 20:22
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
そんな柚葉を見て雪乃はため息をはいた。
「それが何でもない人のとる反応?」
「ぎくり」
「本当に柚葉は馬鹿正直なんだから・・・表情と口調で、全部バレバレ」
「うぅ・・・」
「で?一体何があったの?」
親身になって聞いてくれている、というよりかは好奇心の方がきっと強いのだろうな、と柚葉は感じた。
雪乃の顔が、若干にやけているのだ。どうやら薄々感づかれているらしい。
今度は柚葉がため息をつく番だった。
「本当に大した事じゃないんだけど・・・最近自分の事がよく分からなくて」
「うんうん」
「自分の感情に頭がついていけてないっていうのかな・・・」
「ほうほう」
柚葉は「うーん、」と言葉を詰まらせた。自分自身の事が分からないのに、状況なんて説明出来る訳がない。
「好きな人が出来たとか?」
柚葉は、何も言えなかった。
否定も肯定も出来なかったのだ。
気になるけど、理由が分からない。少しでも近づきたいとか思ってしまうくせに、好きだと認めたくない。
そういった様々な感情が、柚葉の心を混乱させているのだ。
真逆の感情が、互いにぶつかり合っている様な状態である。
- Re: いつか、きっと。 ( No.22 )
- 日時: 2016/01/06 20:47
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
・・・いや、理由なんて、とっくに分かっているはずだ。
「好きって・・・事なの、かな」
柚葉は雪乃を見た。
雪乃は、真顔で柚葉に問う。
「気になるんでしょ?」
「う、うん」
「その人の事が知りたいんでしょ?」
「う、ん」
「近づきたい、そばに居たい。そう思うのよね?」
「うん」
「そしたら答えは簡単じゃん」
雪乃は優しく微笑んだ。
「それは、れっきとした恋愛感情よ。恋よ恋。」
ドクン・・・
胸が、心臓がわずかに反応をする。
「それに・・・柚葉がずっと見てた人って、多分その人でしょ?しかも、桜坂君」
「へっ!?」
「おぉっ?顔が赤いぞ?わっかりやすーい!」
にやにやしないでよっ!
「その反応が、すでに意識しちゃってる証拠だよ。目で追っちゃってる時点でアウト。いい加減、認めなさいよ」
雪乃の言葉に、私は何も言えなかった。
そうだ。雪乃の言うとおりかもしれない。
こんなに誰かの事で頭が一杯になったこと、今まで一度も無かった。
確かに、桜坂君の事を最初に見たとき、「かっこいい」と思った。
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