コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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…んで?
日時: 2016/10/14 23:59
名前: かりあな (ID: 3i70snR8)  

話に落ちがないから、ぐだぐだだから。タイトルそのまんまっす!

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Re: …んで? ( No.1 )
日時: 2016/10/15 10:20
名前: かりあな (ID: 3i70snR8)  

俺の彼女は國井怜華(Kunii Ryouka)。

彼女はちょっと変わった人間だ。

俺は弱小バスケ部の部長を勤めていて、女子テニス部のエースの怜華。バカに見られがちだが、学校で上から指で数えられる成績の持ち主だし、容姿は動物に例えるならうさぎ。小さくてかわいくて、いつも落ち着きがない。大体の男子は怜華に父性本能が働いていると思う。それを悪くは思わないけど、たまに心配になることがある。
怜華は性格が悪い。舌打ちが癖なのか、自覚を持ってしているのかわからない。誰であろうと嫌いな相手に向かってしている。他の女子からビッチ扱いされても「お前ら男子からあだ名ついてるよ。魚、ホームベース、ベイマックス」と女子を敵に回しまくっている。数名(発言力のあるキャラの濃い何人か)としか共に行動しない。いつもパリピ状態で、廊下で変な踊りや歌、愚痴を吐きまくる姿を目にすることがある。
「ねー城川と一緒に帰るの?」
「タブンネ」
「城川ってさー怜華にデレデレだよね」
「キモーい」
「でもまた他校の女子と5組の子に告白されたんでしょ?」
「そうそう、おめでとう!」
あいつら声デカイから話が教室まで聞こえてくる。先日、告白されたことを彼女に報告すると
おめでとう!可愛い?ブス?ブスだったら潰すwktk
という返信が来た。違う、男心としてそこは拗ねて欲しい…そういうところが鈍感というか抜けている。嫉妬心がないのか。
「とりまブスらしい」
「良かったじゃーん、5組はストーカー染みてるよね」
「頭オカシイデース、そうか!だから5組の子に睨まれてるんだ!今日ね、トーナメント表渡しに5組行ったらめっちゃ怖い子いて!」
「二つ結びの子?」
「しょーしょー(そうそう)、なんかしたかなーこっち見んなと思いてよ」
怜華の声は鼻に掛かってるのか、声はデカイが独特な声をしているので通る。怜華のモノマネのレパートリーに下野紘が入っている。甲高くて、滑舌が危うい部分がある。しかし怒るとものすごい低音で滑舌が別人のいわゆるイケボになる。
「うぜぇ」
最後に怜華がいい放って、周りの爆笑が盛り上がりを見せた。

Re: …んで? ( No.2 )
日時: 2016/10/15 20:54
名前: かりあな (ID: 3i70snR8)  

俺の学校は5月に体育祭がある。放課後はクラス全体で競技の練習をしなければならない。怜華は4組、俺は1組。1年の後半から付き合い始めた…どうして?どっちから告白?俺にもよくわからない。
運悪く体育祭の実行委員会に属することになった俺は、用具を運んでいた。
「あっ朔ぅ」
「…怜華」
明らかに練習場所の校庭のグラウンドから離れた、体育館近くの倉庫の角から怜華は顔を出した。ばれた!と言う顔をしている。
「練習は?」
「ないよ!」
「練習してるよね?」
ここからでも練習の風景はばっちり見えてしまう。
「めんどくさい」
「だーめ、早く練習行けよ」
「嫌」
「わかった、俺が連れてくよ」
俺は両手に抱えていた用具を降ろし、怜華の手を掴んだ。
「サボろ?」
「それはできない」
「チッ」
グラウンドに向かって歩く。ふざけんな、クソなどと呟かれているが慣れたので問題なし。
「あたし体育祭の日にジュニアの大会あるから出ないし。私が優勝できなかったらどうするの?全部お前のせいだバカタレ、弱小部長、嫌い」
俺のプライドと心が抉られている。
「わかった、帰っていいよ」
「ヒャッホウ」
「クラスには自分から言えよ」
しかし怜華が練習に出ないということは他にとっては違和感がない。なぜなら他にも塾や家の用事をつけて帰る人が多数。1クラス半分人数がいればいい方。有志参加と聞いて普通の学生なら皆で参加するだろうに。でも練習に来ないヤンキーたちがちょっとだけいて、皆で協力しようよ!的な雰囲気になって最後はクラス団結みたいな感動のある話が見えてこない。ましてや、体育祭当日に絶対必要な戦力である怜華を、手放す4組は相当な痛手であろう。
「春海、今日私練習あるんだけど…帰っても大丈夫かな?」
「マジで?あたしも帰りたーい」
「お互い彼氏と帰るか」
「せやな、武琉、帰ろ」
「おう」
また二人帰る…
「私たちも帰ろっか」
「俺まだ仕事ある」
「え¨?」
「待っててくれるなら一緒に帰れる」
「待ってるぅ」

Re: …んで? ( No.3 )
日時: 2016/10/16 08:24
名前: かりあな (ID: 3i70snR8)  

少し急いで校門に向かうと怜華はいなかった。携帯を開くと、怜華からLINEが来ている。

『親が学校まで向かえに来てもうたから帰りまする』
『すまぬ』

俺はここ1週間怜華と帰れていない。いつも6時過ぎまで作業しているので、怜華は部活を終えてさっさと帰ってしまう。しょうがないことではあるが、昨年一緒だったクラスが離れて話す機会も顔を会わせる機会も減っているのが現状。「委員会とか入る前に勉強しろよ、バカなんだから」と怜華と喧嘩になった際に言われたことがある。
「あれ?怜華と帰んないんか?」
「先に帰ったみたい」
4組の喜多村彰也が校門を出ると話かけてきた。男子テニス部の一番手で怜華と小さい頃から、同じクラブに通っている。
「俺さ、赤点取りまくってて残されちゃった」
「馬鹿だな」
「まぁ俺テニスの推薦で学校入れるから大丈夫」
出た…部活強いやつあるある!スポーツ推薦!
「俺そんなこと考えられないや、スポーツ推薦なんて」
「でもバスケ部は運動できてモテる人間の集まりだろ、この学校だったら」
「モテるのは部長以外な」
そうなのか、言われてみればイケメン揃いなのか?俺部活辞めようかな…
「お前イケメンやぞ」
「誰が?」
「し・ろ・か・わ・さ・く!お前だよー」
「え…?バスケ部なら之坂と間島とかの方が」
「はぁー」
分かりやすくため息を吐いた。
「羨ましいよ…こんな彼氏欲しいわ」
「ホモかよ?」
「ちげぇ!」
もう家に着いた。喜多村と分かれて家に入る。

Re: …んで? ( No.4 )
日時: 2016/10/16 12:27
名前: かりあな (ID: 3i70snR8)  

姉3人と妹1人にコキ使われる毎日。
「ねー朔、うちらのアイス買ってきて」
「自分で行けよ」
「ふざけんな、金やるから」
一番上の姉(社会人、七実)に1000円を握らされて、家から追い出された。もう9時過ぎだと言うのに。
自転車に乗り、住宅街を抜けると大通りがある。すぐコンビニがあるので、そこへ向かった。
え?怜華!?ラケットバックとジャージを着た怜華がアイスを選んでいた。背後から声をかけるか、正面に回って話すか…ばったり会うと対応がわからない。
「怜華」
「朔?奇遇だね」
「女兄弟にパシられてきた、アイス奢るよ」
「じゃあ…ソフトクリームがいい」
「おう」
兄弟のは箱入りのやつでいいか。レジでソフトクリームを受け取り、俺は代金を払った。そとに出ると5月上旬とはいえ暗い。月が出ている。
「親むかえくる?」
「歩いて帰る」
「送ってくよ」
「やったー」
ソフトクリームを食べながら怜華は少し前を歩いている。ラケットバックが重そう。
「練習?」
「今日はいつもより早めの8時半までだったのら」
「お疲れ様でーす」
「思ってないだろ」
部活が6時までで、家に帰って8時半まで…ゲームかLINEか妹(小2)の世話してるな。
「あっそうだ!クラスのリレー何番に走る?」
「アンカーと二番目」
「私二番目走るよー行かないけど」
男子よりも50m走のタイムが速い。それも本人は自負しているようで。
「6.8」
「6.6」
「男子なのに遅いね、私より0.2秒しか速くないw」
「怜華が速すぎ」
何でもできてスペックの高い彼女を持つと虚しくなってくる。
「お腹いっぱい、あげる」
「どーも」
コーンの半分まで食べたのに…最後まで食えと言いたかったが、言ったらソフトクリームが地面に捨てられそうだったので俺が貰うことにした。
「おいしい?」
「うん」
怜華が俺の手を握ってきた。自転車を引いていたので
「腕組んだ方がいいよ」
と俺は言った。


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