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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ ( No.3 )
- 日時: 2011/09/07 21:09
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
- ∞1幕∞ 
 1章 1話「流星群」
 「ふ〜ん……今日はこと座流星群の日か〜。」
 
 私はコンピューターでチェックしながら呟いた。
 私、天野空は天文学部に入っている中学1年生。星を観察するのが大好きだ。
 
 もうすっかりあたりは暗くなり、群青色に染まった空には月がのぞいてきた。流星群が流れるまであと少しってところだろうか?
 (もうそろそろかな……?)
 そう思って私はじっと雲を見た。夜空を覆いかぶさるようにどんよりした灰色の雲が広がっている。どうか雲が晴れますように……。
 「あっ!!」
 私は悲鳴に近い声をあげた。雲の隙間から何かが光ったような気がした。
 もう一回よく見ようと空を見上げたとたん、流星群が流れてきた。ピカピカ光って流れてくる流星群は雲がどんより覆っているのも構わず、あたりを照らしてくれる。
 流れ星の光により暗かった私の部屋も、温かみのある光が差す。
 「綺麗……」
 と、私がうっとりと見つめていると、キラッと一つの星が光った。そして目にも止まらぬ速さで、一際輝く星が私のところへ突っ込んできた。
 「う、ワ」
 私はベランダから離れて、自分の部屋へ後退した。
 いったい何なんだあれは?!
 ものすごいスピードで突っ込んで来る星を、私は口を開けてポカン……と見ていた。
 近づいて、近づいて、近づいて……————
 「キャー!!!」
 耳を劈くような音がして星がベランダに降ってきた。
 大地を轟かせるような音にも負けず劣らず、私はあらんかぎりの声で叫び、その場にうずくまった……。
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