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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.16 )
- 日時: 2014/02/06 20:00
- 名前: ひかり (ID: g7gck1Ss)
- 第三章 1,「突然のデキゴト。」 
 事態が急変したのは、その翌日だった。
 いつもチャイムが鳴る五分前には席に座っている秋翔がいっこうに現れないのだ。
 (…………おかしい。……胸騒ぎがする。)
 その真由の勘が当たった。
 昼休みになっても秋翔はこない。
 そして、遂に真由の心配ゲージが100を越えた。
 野島先生なら訳を知っているはずだと思い、職員室へ急ぐ。
 職員室の扉を開き、野島先生を呼び出してもらう。
 「どうかした?」
 野島先生が真由に問う。
 「先生、今日秋翔、なんで来てないんですか!?」
 少し焦ったせいか語尾が強くなる。
 一瞬、戸惑ったような顔になって、野島先生が答えた。
 「……少し、家の用事ができたらしくてね。」
 直感的に真由は感じた。
 野島先生は………嘘をついている。
 理由は知らないが、真由にはそう感じた。
 「…………それ、嘘………ですよね?」
 野島先生の動きが止まる。
 そして、答えた。
 「…………本当に、君には敵わないよ。城崎さんには話すよ。彼とも仲が良かったみたいだしね。」
 「……?」
 事実を知り、真由は天と地がひっくりがえるような衝撃を受けた。
 ………—野宮くんは昨日の放課後、他校生に絡まれていた
 男子生徒を庇い、重傷を負った。
 今は伊集院病院で入院中だ。
 
 …………行ってあげなさい。ー………
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