コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: KEEP THE FAITH ( No.195 )
- 日時: 2015/11/29 22:43
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
- 参照: フラググラッシャーとは私のことである。
- 「カイン」 
 もはや「さん付け」をしない。
 「面倒くさいからそこで、自分の身だけ護って。こっちを見ないで」
 淡々と言い放ち、大鎌を引き抜く。
 「まだ……」
 ——切れてないよね。
 「おばさん——おばあさんはあとで処刑確定、かな?」
 マフラーを外し、首元の傷に触れる。
 「僕……私は——」
 そう——
 「まだ……?」
 首から外れた布は、地面に落ちる。
 「それじゃあ——
 ENDE——エンデ——」
 次の瞬間、——ルクルッテと千破矢の首が飛んだ——その光景を、見た者は——犯人のみである。
 「終了」
 指を鳴らし、真白はその場に座り込む。
 首元に出来た傷は、ゆっくりと消えていた。
 *
 「——そしてこれかァァ!!!」
 「ごめんなさい後悔はしていません」
 少女の姿で激おこぷんぷん丸というかもう激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームなクロム氏——を一刀両断する氷姫様。
 結果的に地下は崩れ、気絶した千破矢とルクルッテをカインと真白が運び出すという謎の構図が出来上がった。
 真白はルクルッテが勝負の開始宣言をした後、呪文を唱えた。——コギク村にて、シルアが目の前で使った魔法を。それにより死者は0、詩音と共に迎えにきた領主様にお叱りを受けている状態である。
 「で、最悪のパターンにはならなかったんだな?」
 「うん。フラグへし折ってごめん……」
 「それな。まあ、フェイはある意味酷いことになってるが」
 「……起きたの?」
 「記憶喪失のお目覚めだぜ」
 黙って話を聞いていたカインがその言葉に反応した。
 「フェイはどこですか?」
 「オレん家」
 クロムとカインの会話を聞きながら、詩音は真白に状況を説明した。真白はふむ、と相槌を1つ。千破矢を背中におぶったまま詩音の手を引いて走り出す。
 「ですよね……、知ってましたよ……」
 私、別にいらないじゃないですか。
 苦笑を浮かべながら詩音は——シルアはわらった。
