コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.54 )
- 日時: 2015/02/01 03:48
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
 「あー……」
 「真白? どうかしたの?」
 「……いや、もうすぐ、3人……4人が帰って来るぞ」
 「倍増してる……」
 「詩音と豪雷と、医者かな? あとは、なんだろ。患者さん?」
 「あ」
 千破矢の視線を追う。そこには、豪雷をおぶった状態で風蘭より少し身長の高いクリーム色のボブヘアの少女の話を聞きながら、銀髪の青年に肩を貸す詩音の姿があった。
 「「なんじゃこりゃあ……」」
 「ホモォ……」
 「……なるほど」
 「お、おい。大丈夫か?」
 蓮と日向が呆然と言葉を発し、鈴芽はぼそりと呟き、千破矢のみが状況把握したもよう。真白と風蘭は何事だと走り出す。
 「では、豪雷とこの人をさっさと室内に置きましょう。流石に暑いです」
 「はうぅっ、ちょっと待ってて!」
 「シオン! ごーらい、どうしたの!?」
 「って言うか、お前人のこと助けるっていう善意はあったんだな!?」
 「失礼なっ!」
 数十秒後、青年は椅子の上に、豪雷はベッドの上に納められたという。
 アルマは詩音に治療法を軽く説明し、ほぼノータイムで千破矢と真白の治療(?)が始まる。
 「んーっと、2人が入れ替わってるんだよね?」
 「ああ、そうだ」
 「ふむむ……。お2人さん、付き合い長いの?」
 「そうだな。だいたい4年だな」
 「あらら、じゃあ、絆とか、ここの環境とか、そう言うのがドッカーンしたんだね?」
 「「ドッカーンを詳しく」」
 3人がショートコントをしている間、詩音は爪で青年の腕を少し切り、手をかざしてエーテルを吸い取る。噛まない理由は1つだけ。赤の他人の首筋に噛みつくとかそんな気色悪いことしたくありません(by詩音)。
 「って言うかなんであんな意味不明なところにいたのですか? オオカミ」
 「……気が付いたら体が動いていたんだ。君たちには、感謝している。ありがとう」
 「へえ……。……それに、このエーテル——いや、魔力と言うべきでしょうか。他人の物でしょうか?」
 「……わからない」
 詩音にはそれが、何かを隠しているように見えた。
 ついでに風蘭は詩音の隣でお昼寝タイム(午後1時)。蓮と日向は「ここにいたらSAN値チェックが入る」と言うことで教会へ戻り、出発のしたく(ロボ2体のお出迎え付き)。
 鈴芽はいつものテンションとは一変。静かに豪雷を見つめていた。
