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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Eternal flowerー花言葉と約束と。ー ( No.22 )
- 日時: 2015/01/02 11:48
- 名前: 彼方 (ID: 9AGFDH0G)
- 第三章*鬼灯* 
 「アイビー、ほおずきを用意して頂戴」
 私はアイビーを呼び付け、命令する。
 「ほおずき……ですか。しかし、何にお使いになられるのですか?」
 疑問符を頭に浮かべ、アイビーが尋ねる。
 「飾るのよ。可愛い実でしょう?分かったら大至急、お願いね」
 「かしこまりました。では、失礼いたします」
 アイビーはそう言って去って行った。
 ほおずきの花言葉は「不思議」「疑心暗鬼」「自然美」など。
 「あなたの寂しさを癒しましょう」__、そんな言葉なんて、簡単に信じられない。だって、相手に得がないから。
 だから私はほおずきを選んだ。そんな気持ちを伝えるために、「疑心暗鬼」という花言葉を持つほおずきを。
 そもそも、会ったことがないのに何故、「あなたの寂しさを癒しましょう」なんだろう。いたずら?
 もしそうじゃなくて、本気で「彼」いや「彼女」かもしれない、が思っているんだとしたら__、物語によく出て来る、「一目惚れ」ってやつだろうか__、ないない。絶対にあり得ない。
 でも、もしそうだったらなぁ……、と私は少し、想像してみた。
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