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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.25 )
- 日時: 2015/12/31 00:16
- 名前: 彼方 (ID: dzyZ6unJ)
- 第3話「君とスポーツバッグ」 
 「おっそーいっ!もっと早く来なさいよーっ!」
 桃音が腰に手を当てて、指差しながら怒鳴った。
 「ご、ごめんって……まだ待ち合わせ時間より五分早いんだけどなあ」
 大型ショッピングモールの中のファストフード店前で、俺と桃音は待ち合わせしていた。
 「そ、そんなの関係ないわ!あたしより早く来なさいよねっ!」
 「んな理不尽な!」
 俺は笑いながら歩き出した。
 「で?まずどこ行くんだ?」
 「こっちよっ!」
 何故か少し不機嫌そうに、桃音は大幅で歩き始めた。……俺、何かしたかな。遅れた(?)のが悪いのか?
 俺は疑問顔で付いていった。
 「はい、これと、これと、あとこれ持って!」
 「うええ……。お前、買い過ぎじゃね?」
 リズ何とか、とかいうショッピングモールの専門街のブランド店で、桃音は服を買い漁っていた。
 「何かおんなじような服ばっかじゃね?ほら、これとこれとか」
 同じようなスカートを二つ持って言うと、怒鳴られた。
 「何言ってんのよっ!よく見なさいよ!色が違うでしょっ?」
 「……色が違うと、何か変わん「変わんのっ!!」
 「……はあ」
 ……俺には分からない。
 「はい次ーっ!次の店行くわよっ!」
 「ええー……。もう店四つ目だろー……」
 もうさすがに疲れてきた。延々と歩かされて、待たされて。言うまでもなく、荷物は俺が持っている。
 「文句言わないの!……あ、もう二時ね。お昼どこ行く?」
 「どこでもい「じゃああそこのファミレス行くわよっ!」
 最初っから俺の意見聞く気ねえじゃん。
 はあ、とため息を吐いてから、後を追って歩いた。
 まあ、相手が決めてくれる方が気が楽だし、俺にはそっちの方が合ってる気がするが。
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