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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘ついてごめんね。 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/12 17:24
- 名前: 音 (ID: dDPEYPay)
- 参照: 告白予行練習映画化だって!!!!!凄いね!
- 「治療のため体のおよそ80パーセントを機械化しました。」 
 ___世界はとことん私のことが嫌いらしい。
 80パーセント、って何?そんなの、人間じゃない。サイボーグだ。
 まるで自分が自分じゃないみたいだ、とよく見かける月並みな表現をしてみる。案外それはしっくりときた。手を動かすと、その動きはぎこちない。
 口から乾いた笑いが漏れた。最悪だ。
 「…ちょっと、一人にさせてください。」
 「山野さんッ!」
 ベッドから飛び降りると医師の横をすり抜け病室のドアを開けて。
 機械化したおかげか体が軽く感じる。後ろで医師の呼ぶ声が聞こえた。
 公園のベンチに座り込んだ。嗚咽を漏らすも、一向に涙は出なかった。サイボーグには涙を流す機能はないから。そのことに、是が非でも理解させられる。
 サイボーグ及び体の70%以上が機械の人間は人として見てもらえない。ただの人形、奴隷なのだ。きっと、私のことが嫌いな継母がそうするように、事故に遭った後頼んだのだろう。
 小さく呟いた。
 もう、死んじゃおうかな。
 「そんなの、ダメだよ。」
 ____私は、君と出会った。
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