コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 普通の青春なんて過ごせない【コメ募集中】 ( No.18 )
- 日時: 2016/08/15 15:35
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
- 【第4章】 
 -10 episode-「小鳥遊さん」
 中間テストが終わり、2日が経った。
 今日はすべての教科が返された。
 「柊」
 「あ、はい・・・」
 九条君?だったっけか。
 「ど、どうしましたか・・・」
 「合計点数何点だったんだ?」
 「あ・・・482点・・・」
 「は?」
 いや、は?って何?反応に困る。
 「く、九条君・・・は、何点だったの?」
 「244点」
 これって、追試受けないといけない点だよね。何かの教科で。
 「俺な、英語は94点だったんだよ」
 英語だけか。他の教科は・・・。
 「数学も83点だった」
 あと3教科で・・・67点か。
 「社会が41点で」
 26点。
 「国語が23点、理科は3点だった」
 ___?
 3点?
 私理科97点でしたよ・・・。
 一個3点問題あったからな・・・多分それが合ったんだろうな。
 「そ、か、追試あるんだよね」
 「まあ、そうだな・・・」
 「頑張れ」
 九条君は苦笑いしていた。
 そして走り去っていった。
 するとまた話しかけられた。
 「柊・・・さん・・・」
 ・・・誰だっけ?自己紹介・・・思い出せない。
 「あの・・・神田・・・」
 あ、そっか神田君だ。
 「何点・・・だった・・・?」
 どんだけ遠慮気味に聞くんだよ。
 「482点」
 「へえ・・・すごいな、僕は408点」
 「そうなんだ」
 これでクラスの何人と話しただろう。
 というか結構男子も話しかけてくれるんだな‥。
 __すると突然。
 「お、おい雲雀!?」
 声のする方に体を向ける。幸岩君が立っている。
 「雲雀!」
 何と、小鳥遊さんが真っ青な顔をして倒れていた。
 今日の気温は34度。熱中症か・・・な。
 「雲雀・・・また貧血か?」
 貧血?小鳥遊さん・・・貧血だったの?
 「ちょっと湊、どいて」
 「知奈?」
 「これでもお母さんの実家は病院なのよ!だからどいて!」
 そうなんだ・・・。
 次々にわかるクラスメイトの個性。特徴。
 「小鳥遊さん・・・」
 私は動けなかった。
 こんな時の治療法や対処法などは全く知らない。正直邪魔になるだろう。
 「うん・・・貧血のほかにも熱中症が考えられるかな」
 「でも症状は軽い。冷やしとくだけで大丈夫」
 すごいな・・・。
 __貴女なんて、何の取り柄もないんだから。
 急に頭が痛くなってきた。
