コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 冷めた太陽 ∇第3章 更新中∇
- 日時: 2015/10/12 22:22
- 名前: ぽんた。 (ID: lMEh9zaw)
- はじめまして、ぽんた。です! 
 ここに小説を書くのは初めてです!
 初めてのことばかりで、ちゃんと書けていけるか心配ですが、頑張っていきます△
 さて、作者について少し書いておきたいと思います。
 まず、この、『ぽんた。』という名前。ここの名前から、作者は男なのではと思う方がほとんどだと思いますが、女でございます(o‾∀‾)ゞ
 そして、読み方ですが……『ぽんたまる』です(笑)
 漢字で書いてみると『ぽん太丸』ですね、はい。
 少し長くなってしまいましたが、これからよろしくおねがいします!
 また、もっといいものを創っていきたいので、感想のほうを書いていただけたらなと思います。
 お時間のある時に、おねがいしますm(__)m
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 目次
 PROLOGUe → >>001
 CASt → >>041
 ー第1章ー 始まり
 朝 → >>002
 通学 → >>003
 遅刻 → >>004
 お父さん → >>005
 別れ → >>006
 現実 → >>012
 家系 → >>013
 真実 → >>016
 手紙 → >>017
 入口 → >>021
 扉 → >>022
 ー第2章ー 魔界
 魔界 → >>024
 空間 → >>031
 校長 → >>032
 契約 → >>033
 伝説 → >>034
 記憶 → >>035
 消去 → >>036
 決心 → >>037
 卒業 → >>038
 ー第3章ー 入学
 入学 → >>039
 友達 → >>040
 学級 → >>042
 系統 → >>043
 留年 → >>045
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 コメントをくださった
 読者様
 まな様
 冬野悠乃様
 優奈様
 九尾桜花様
 ぱすてる様
 ありがとうございます
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- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.34 )
- 日時: 2015/09/22 21:23
- 名前: ぽんた。 (ID: tDifp7KY)
- ∇∇∇ーー伝説ーー∇∇∇ 
 「それでは、これを授けよう。」
 そう言うと、校長は手からなにかを呼びだし、指輪とネックレスを私の方へと差し出した。
 指輪は銅の金具にサファイヤのような青色の宝石が埋っておリ、ネックレスも銅の金具で、ラウンド形のサファイヤが埋め込まれていた。どちらも見憶えのあるものだった。
 「あ、これ、もしかして……」
 そういってお母さんの方を見る。やっぱり。お母さんの指と首には、それと同じ物がまとっていた。でも金具は金色で、宝石の色はルビーのような赤だった。
 「このリングとペンダントは、魔法使いになるために必要不可欠じゃ。はずしてもいいが、80時間の間にまた身につけること。でないとこのアスタチアからは永久追放。二度とここへは来れなくなるからな。」
 「は、はい。」
 「では、これを身につけるのだ。」
 そう言うと、校長の手から私の方へリングとペンダントが渡される。リングを右手の人差し指に、ペンダントを首に通す。すると、不思議な光をはなち、私を包んだ。
 ……どこかでみたことのある、不思議な光。
 「このペンダントとリングは魔女のランクを表している。アリサの物と自分のものを比べて見なさい。金具の色が違うであろう?」
 「はい……。」
 「金具の色は、ブロンド、シルバー、プラチナ、ゴールドと変化していき、宝石の色は人それぞれ違っておる。おぬしはブルーか。落ち着いた良い色じゃ。」
 「あ、あの。」
 私は少し気になるコトがあり、手を挙げた。
 「なんじゃ。」
 「宝石の色は変わらないんですか?」
 「ほお。いい質問じゃな。これまで、誰も質問してこなかった事じゃ。……ある一定のラインを超えれば、変わる。」
 「えっ? そうなんですか?!」
 お母さんは知らなかったのか、驚きを隠せないようだった。
 「うむ。じゃが、わしも実物は見たことないのじゃ。読んだ書物には、伝説の魔女、マーサしかそれを手にしたことはないと……。」
 伝説の魔女、マーサ……。
 「まあ、それは夢のまた夢の話じゃ。おぬしがユースケくらいの魔法使いになったら、また詳しく話そう。これで入学手続きは終わりじゃ。3月にまたここで、待っておるぞ。」
 るとこ校長は私達に魔法をかけた。
- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.35 )
- 日時: 2015/09/22 23:41
- 名前: ぽんた。 (ID: tDifp7KY)
- ∇∇∇ーー記憶ーー∇∇∇ 
 気づくとここは、私の部屋のベッドだった。
 「……夢?」
 そう思ったけど、指にはリング、胸元にはペンダントがかかっているから、違うだろう。
 私が考え込んでいると、部屋のドアが開く。
 「あら、気がついた?」
 「あ……お母さん……。」
 「よかった、大丈夫そうね。初めての魔法空間に疲れが出たみたいで、ここについた時にはもうぐったりだったんだから。」
 ああ、そういうことか。ふと、カレンダーを見る。
 「ええ!? に、2月!?」
 慌ててスマホを見ると、ロック画面の日付は2月14日を指していた。バレンタインデーの日。それに気付いた瞬間、全身が寒気に覆われる。なんたって、夏服のセーラー服のまま。お父さんの葬儀は9月だったから……。
 「私、そんなにねてたの……?」
 「うん、寝てた。」
 お母さんは冷静に、笑顔で言う。
 「だ、だったら、長袖ぐらい着せてよぉ……。」
 「ああ、寝ている間は私の魔法で体温は保っていたし、ご飯の栄養も与えてたから、大丈夫よ。あと、休んでた分の授業内容も、頭に入れてあげといたから。」
 おお、最後のはほんとに嬉しい。てか、すごいな、この人は。ゴールドランクになるとここまで出来るのか。
 「さ、着替えなさい。学校行かないと。」
 「え、学校? 学校かあ。なんか久しぶりだな。」
 「あー、そうそう。学校の皆の中では、柚月は毎日元気に学校行ってたことになるから。その設定でね。」
 まじですか……。それで卒業式までの出席日数保ってたんですね。すごい。
 「あ、それから……。」
 そういうとお母さんは申し訳無さそうに、悲しい目をしてこちらを見る。
 「な、なに?」
 「あのね、柚月が中学校を卒業したらね、皆の記憶から柚月に関する記憶が全てなくなってしまうの。だから……。だから、思い出作りは慎重にね。」
 「え……。」
 記憶が……消える……?
 「それって……えっと……。」
 「ごめんね。辛いけど、お母さんもお父さんも魔法使いはこれを乗り越えなければなれない。」
 「そんな……。」
 私の身体は力が抜けて、その場で崩れ落ちた。
- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.36 )
- 日時: 2015/09/23 18:27
- 名前: ぽんた。 (ID: /GGdL2Ap)
- ∇∇∇ーー消去ーー∇∇∇ 
 「いやだっ!」
 そう叫んだのは私だ。だって、友達から忘れさられてしまうなんて……。そんなこと、絶対に嫌だよ。
 「柚月……。」
 「どうして、どうしてそんなことしないといけないの?別に、忘れられなくてもいいじゃない。……少し遠くに引っ越したって言えばいいわ。だから、お願い。私、忘れられたくない!」
 「……無理よ。アスタチアの掟を破るわけにはいかないわ。ごめんなさい。柚月。」
 「だったら……。魔法使いになんて、ならない!」
 私はペンダントとリングを外して外へ飛び出た。
- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.37 )
- 日時: 2015/10/04 11:01
- 名前: ぽんた。 (ID: ylDPAVSi)
- ∇∇∇ーー決心ーー∇∇∇ 
 「さむっ」
 夏服のセーラー服で飛び出した私は、今が冬だったことに気づく。
 どうしよう。1回家に帰る? でもそしたらなんだかばつが悪いし……。でも帰って着替えないと寒いし……。
 「あっ、魔法!」
 そう思ったけど、ペンダントとリングを外して飛び出て来た事にもすぐ気づく。まあ、あったところで魔法なんて使えないんだけど。
 「帰るしか……ないか……。」
 家の玄関を開けると、お母さんが微笑んで立っていた。さすがにそれにはびっくりして、声をあげてしまった。
 「寒かったんでしょ?」
 笑いながら私に向ってそう言う。全部分かってたの……?
 「そのくらい分かるわよ。さ、着替え用意してるから、はやくあがりなさい。」
 そうだ、この人は人の考えてる事がわかるんだった。久しぶりで忘れてたけど。
 靴を脱いで、リビングの扉を開ける。その瞬間、肌が温もりを持つのが分かる。私は側に掛かっていた冬服のセーラー服に着替える。
 「柚月、少し話そうか。」
 お母さんはソファに腰掛けている。私は頷いて正面のソファに腰掛ける。
 「柚月、さっきの話なんだけど……。」
 「友達から忘れられるって話……だよね?」
 お母さんは頷く。そして続ける。
 「忘れられるのは、魔界アスタチアの掟なの。だから、誰にも変えられない。でも、ひとつだけ、アスタチアの掟を破ってもいいという物もあるの」
 アスタチアの掟を……破ってもいい?
 「それは、限られているんだけどね、それらは全て、魔法でなければ破ってはいけないの。その一つに、『魔界アスタチアに来るものは人間の記憶から消去される。』があるの。」
 私は小さい頭をフル回転させ、話の内容を整理する。
 「えっと……つまり、人間の記憶にまた私の存在が現れる魔法を使えば、その掟を破れるってこと?」
 お母さんは、「そういうこと。」と言う様にゆっくりと頷く。
 「はい、これ。」
 そう言ってテーブルに出したのは、私のペンダントとリング……。
 私は静かにそれを身に着けた。不思議な感覚にまた身を包まれる。
 「あなたはきっと、その魔法を見つける事ができるわ。だから、それまでツライかもしれないけど、諦めずに頑張って。」
 私は魔法使いになる事を、心の中で決心した。多分、お母さんにはバレてるけど。
- Re: 冷めた太陽 ∇第2章入学 更新中∇ ( No.38 )
- 日時: 2015/10/10 17:57
- 名前: ぽんた。 (ID: jFu2moab)
- ∇∇∇ーー卒業ーー∇∇∇ 
 「横井柚月!」
 「はい。」
 ゆっくりと壇上へ上がって、校長先生から証書を貰う。
 今日は中学校生活最後の日。私は早くも涙目になっていた。
 私が魔法使いになることを決心したあの日から1ヶ月。アスタチアには2回行った。1回目にいったときにあれだけ疲れていたから、それになれるための練習みたいなもの。それから、町の案内と、住む家を探しに。
 アスタチアには、色々と町があって、私の住む町は、ジョアルという町。学校は隣町のネラブにあり、比較的近い。ジョアルは北の方に海、西には賑やかな商店街、東の方は公園がある。南の方には丘があって、そこからみた町並みは、絶景だった。私はそんな丘の上にある空家をもらった。
 とにかく、よく見て回ればとても楽しい町で、特に物騒な事件もないので、これから楽しくやっていけそうだ。
 そんなこんなの1ヶ月。人間界の世界では、世間は卒業式シーズンを迎えていた。涙の合唱、涙の集合写真、涙の別れ。卒業式は終わり、教室へ泣きながら戻る。担任の長い話も、今日だけは特別に感じ、嫌な感じはしなかった。
 「起立、気をつけ、礼!」
 「ありがとうございました!」
 終始泣いていた私たちは、校舎を出て、中庭で中学校に別れを告げていた。何人かは好きな人に告白したり、第二ボタンを貰ってたりしていた。私はそんな青春とは全く縁がなく、友達とただ喋っていた。
 来週から、高校入試がある。それは、私には関係の無い事だけど、皆は私も入試を受けると思っているものだから、お互いにがんばろう、とか言ってる。私が魔界で魔法使いになる、なんて言ったらどういう反応をするだろうか。予想はつく。初めの私みたいに信じないんだ。きっと。
 でも私は絶対になる。伝説の魔女、マーサを超える魔法使いに。
 私は3年間をともに過ごした友に別れを告げて、皆より先に帰った。
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