コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 恋愛事情
- 日時: 2015/11/23 17:20
- 名前: 愛莉 (ID: CvekxzGv)
- ▽はじめまして 
 愛莉です!初の小説なので、へたっぴだと思いますが、読んでくれると嬉しいです(> <)
 それから、感想やアドバイス貰えたら嬉しいので、どんどんコメントしてください♪
 ▽恋愛ものです
 タイトル通りですね(笑) 舞台は学校です!沢山共感してくれるといいな…。
 ▽目次
 >>001 … 人物紹介
 >>002 … 1話
 >>003 … 2話
 >>004 … 3話
 >>005 … 4話
 >>006 … 5話
 ※随時更新
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- Re: 恋愛事情 ( No.2 )
- 日時: 2015/11/22 22:00
- 名前: 愛莉 (ID: 8.g3rq.8)
- ▽1話 私の楽しみ 
 「はじめ」
 その一言で周りは動き出す。
 シャーペンの先が机の上の用紙に擦りつく音が教室に響き渡る。
 そう。今日はテストの日。そして進路決定ともなる大事な全県模試の日。
 私、田邊 明日香はこの日が苦しみであり、楽しみであった。
 というのも、テストが楽しみな訳じゃなく、テストの席の話。うちの学校では、テストの日は出席番号に並んでテストを受ける。その席が、楽しみなのである。
 (あー、全然分からない…もっと勉強すればよかった…)
 そう思いながらも、前の時計を見る。
 (えっ!あと10分?!どうしよう、終わらないよ…)
 とりあえず、わからない問題はとばして、わかる問題を急いで解いていった。
 「やめ。後ろから回収」
 (えっ?ちょっと早くない?)
 あれから5分たったところで“やめ”の合図。もう一度時計を確認して、黒板に書いてある日程表を見る。
 そして、いつもと時間割が違うことにやっと気付く。
 こみ上げてくる絶望感。
 1番後の子が半分真っ白の私の回答用紙を回収していく。
 「あー。だめだー。おわったー。」
 後ろの席の豊本奈央の方を見ると、余裕のお顔で。
 「ほら。2日前まで余裕にテレビなんて見てるから。これで明日香の進路決まるんだよ?」
 「うう…分かってるけどさ…」
 「…けど?」
 「……。」
 「じゃ、これからは私と一緒に勉強だ。」
 「ええー。奈央と勉強とか死んじゃうよー。」
 「死にません。」
 「いや、死ぬ!」
 「なら、勉強しないの?」
 「よろしくお願いします。」
 奈央は私の親友で、成績優秀のできる子。高校も、県で一番のところに行くそうだ。
 奈央とはいつもこんなやり取りしてて、結局私が負ける。
 「なー、できた?」
 「えっ?」
 突然投げかけられた声の方に振り向くと、それは隣の席の遙歩くんだった。
 「いや、全然。さっぱりだよ(笑)」
 ドキドキしながら、でも気付かれないように一生懸命答える。
 「だよな!俺も。やべーなー。」
 そう言って遙歩くんは他の男子のところへ行ってしまった。私はなんとなくその姿を追いかける。
 そこで、異様な視線に気付く。後の奈央からだった。
 「な、なによ。」
 「顔。ニヤけてる。よかったねー。話せて。」
 「うっさい!」
 そう。これが“楽しみ”の理由。
 隣の席の遙歩くん。
- Re: 恋愛事情 ( No.3 )
- 日時: 2015/11/22 21:59
- 名前: 愛莉 (ID: 8.g3rq.8)
- ▽2話 私の恋愛論 
 私が遙歩くんを好きになったのは今年の夏だった。知らぬ間に気になっていて、彼のことをよく見るようになった。
 それを奈央に相談したら、それは恋だ、と言われ、そう意識するようになった。
 でも、これまで何も出来ずにこの12月まで来てしまったのだけど。
 思えば遙歩くんとはそんなに話したことはないし、接点も同クラというだけでそんなに関わりがないから、進展なんてするはずもないんだけど…。
 なんだか、“好き”なんです。
 “好き”に理由なんていらない。私はそう思う。
- Re: 恋愛事情 ( No.4 )
- 日時: 2015/11/22 23:54
- 名前: 愛莉 (ID: 8.g3rq.8)
- ▽3話 俺と大きな気持ち 
 「好きな人いるの?」
 思い切って聞いてみる。ずっと気になってたこと。
 この緊張感に眠気も覚め、俺はベッドの上で小さな長方形の画面を見つめていた。
 「え…いないけど…いきなりどうしたの?笑」
 帰ってきた返信に、安心感と不安が押し寄せる。
 相手に好きな人がいないということは、俺の事もそんなに思ってないのかもしれない。いや、きっと思ってない。
 そして、本当に好きな人がいないのならいいのだが…。
 もし本当はいるのなら、俺はどうすればいい?諦める?諦められない。この大きな気持ちをどこへぶつければいいんだ。
 「いや、別に大した意味はないよ。」
 「そうなんだ笑」
 何もないように返信する。
 「翔くんは、好きな子いるの?」
 迷った。
 正直に“いる”と言うべきか、“いない”と言うべきか…。
 「いるよ」
 「え?誰?気になる!」
 「お前だよ」
 そう言ったら君はどうするだろうか。
 もう、どうする事もできないこの“大きな気持ち”。
- Re: 恋愛事情 ( No.5 )
- 日時: 2015/11/23 10:09
- 名前: 愛莉 (ID: 8.g3rq.8)
- ▽4話 私と嫉妬 
 「ふんふんふんふふふふーん♪」
 今日は機嫌がよく、帰りも鼻歌を歌っていた。
 というのも、また4日後が学校の定期テストだというから、席はそれまでこのままということになったのだ。
 (また…話せるといいな…♪なーんて、ムリかな?)
 残念ながら、私は好きな人になるとすごくすごく緊張しくなって、話すのさえも困難なのである。
 だからいつも話すのは遙歩くんからか、奈央とかが協力してくれるおかげ。
 考えてるうちに、今まで歌っていた鼻歌も消えていく。
 奈央は可愛くて性格も良くて、優しい子だから、男女から共に人気がある。
 え?それじゃあ取られるんじゃないか?
 それに関しては心配ない。奈央にはちゃんと彼氏がいる。笹本和樹くん。なんと2人で学級委員だって。
 まあそんなリア充を横目にしながら私は毎日過ごしているのです。
 ……でもそれは、ただ自分に言い聞かせてるだけかもしれない。
 …遙歩くん、奈央と話してる時楽しそうなんだよね…。
 時々、心配になる。
 誰にも言わないけど、奈央は男好きな面もある。
 男子の輪にも1人で入って行っちゃったりもする。
 和樹くんはそれをなんとも思ってないみたいだけど…。一部の女子は、それをあまり良く思ってないみたいで。
 私も、遙歩くんのこと取られちゃうんじゃないかなって……正直思う。
 でも、私は奈央のことを信じたい。いや、信じる。
 たった1人の親友だから。大切にしたい。
 そう、これは私が奈央に抱いた“嫉妬”に過ぎない。
- Re: 恋愛事情 ( No.6 )
- 日時: 2015/11/23 15:33
- 名前: 愛莉 (ID: 8.g3rq.8)
- ▽5話 私と恋 
 「好きな人いるの?」
 それは、突然来た、クラスメイトの翔くんからのLINE。
 翔くんは、私の前の席の男子で、最近よく喋る。いつも面白い話をしてくれて、おかげでこちらも毎日笑顔でいられる。
 好きな人……。
 そう言われて出てくるのは、あの人の顔。たった1人だけ。
 でも私は人にそういう事をペラペラと喋らない主義。ほんとに信じてる人にしか言わない。
 だから、私の好きな人を知ってるのはクラスで2人。
 奈央と、琴葉。
 琴葉はいつも明るくて、うるさいくらい元気。だけど、約束だけは守るいい子。琴葉とは2年生の時にずっと仲良くしてもらっていて、今年もよく一緒にいる。
 「え…いないけど…いきなりどうしたの?笑」
 おちゃらけて返す。これは…ついていい嘘だよね…?
 翔くんが信用できない訳じゃないけど…。
 「いや、別に大した意味はないよ。」
 「そうなんだ笑」
 なんだ、なら、別にいいよね。
 「翔くんは、好きな子いるの?」
 一応、聞いてみる。
 「いるよ」
 「え?誰?気になる!」
 そこで、会話は終わった。
 あれ、私、なにか変なこと言った?聞かなかった方がよかったかな…。
 「ごめん、嫌なら言わなくてもいいよ」
 「いや、なら、誰だと思う?」
 え、クイズ形式ですか?!
 「美織ちゃん?」
 翔くんが1番よく話す女子をあげてみる。
 「違う」
 「あっ、奈央?!」
 「人の彼女を好きになるような趣味はありません」
 「あっ、そっか」
 「身近にいる人だよ」
 「琴葉?」
 「違う」
 そろそろ答え言えよ。
 なーんて、むかつき始めたけど、実際、私はそんなのどうでもいい。
 自分の恋に精一杯だ。
 「もう分からないよ」
 「そっか…」
 それで、会話を終わらせた。寝ようと思って、部屋の電気を消し、ベッドに入ったところで、また翔くんから何通かLINEが入っていたけど、見ずに寝ることにした。
 こんなふうに遙歩くんと話せたらいいのに。なんて思う。
 私の臆病な“恋”。
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