コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 愛し愛され、騙しあう。
- 日時: 2016/07/06 20:02
- 名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: MwvvJcXZ)
- 私は愛し、君は愛され。 
 彼と彼女は、愛しあい、騙しあう。
 ——たった二文字のその言葉が、言えないだけなのに。
 × ×
 △ご挨拶
 初めまして、あさぎの。と申します。
 以前ここで書いていたこともあったのですが、完結させることができなかったので今回は頑張りたいと思います。
 更新するペースはとても遅いですが、よろしくお願いします(´`**)
 コメント大歓迎です。
 ですが、荒らしなどはご遠慮ください。
 △目次
 1章:私と彼は共犯者、あの子と君は——、
 >>001 >>004 >>005 >>008
 2章:甘い毒と、危険な香り。
 >>013 >>016 >>017 >>018
 3章:彼と彼女が、似ている理由。
 >>021 >>022
 △人物
 高槻 鏡 (たかつき きょう)
 六条 洸 (ろくじょう ひかる)
 一ノ瀬 絢都 (いちのせ あやと)
 北見 なゆ (きたみ なゆ)
 △お客様
 いろはうたさん
 こんさん
 ヒトミさん
- Re: 愛し愛され、騙しあう。 ( No.20 )
- 日時: 2016/07/01 22:09
- 名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: MwvvJcXZ)
 いろはうたさん
 今回まで敬語で行かせてもらいますね。
 お待たせしてしまって本当に申し訳ないです…::
 これからは更新ペースを上げていくつもりですので、こんな作者ですが宜しくお願いします!!m(__)m
 うふふ(
 なゆには色々と惑わせてもらおうかと思ってます。
 でもなゆ、めっちゃ良い子ですからね。
 最高の褒め言葉、ありがとうございます!!
 だ、大好きと言って頂けて、すごく、嬉しいです………(´:ω:`)
 これからも頑張りますね!
- 彼と彼女が、似ている理由。 (1) ( No.21 )
- 日時: 2016/07/01 22:41
- 名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: MwvvJcXZ)
 「……え」
 何でなゆが、そんな顔するの。
 
 そんな、出かかった疑問を、喉の奥へと押し戻す。
 聞いちゃ駄目。私の直感がそう告げたから、私は今にもこぼれそうな言葉を必死でこらえた。
 手、大切なのになあ。
 頭の中で、その言葉がぐわんぐわんと響く。
 世界にその音しか存在しないみたいに、私の頭の中にはその言葉しか流れていなかった。
 壊れたレコードみたいに、延々と、淡々と、その言葉だけを繰り返す。やめて、なんて誰に届くわけでもない叫びを、心の中で吐き出した。
 伏せられた目。
 きつく結ばれて、噛みしめた唇。
 自嘲気味に、震える声で紡がれた呟き。
 視線、表情、仕草。何もかもが、あのときの絢都にそっくりだった。
 抱いてはいけない劣情を抱えて、それを幾度も幾度も殺している。そんな絢都に、そっくりだったのだ。
 「鏡?」
 なゆが、私の名を呼ぶ。
 ハッと我に返ると、彼女は心配そうに私を見ていた。
 どうやら、さっきの呟きは無意識に漏れてしまったようで、言った本人は分かってないらしい。
 何でもないよ、と笑うと、なゆは「そっか」と笑った。
 先ほどの影はもう息をひそめて、なゆの笑顔はいつもの、見る人すべてを温かさで包む、太陽みたいな笑顔だった。
- 彼と彼女が、似ている理由。 (2) ( No.22 )
- 日時: 2016/07/06 19:57
- 名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: MwvvJcXZ)
 「……さむっ」
 「だから俺はブレザーを着ろと」
 秋の夜は寒い。コンビニへのおつかいに駆り出されたのは、私と絢都。
 まあちょっと絢都と話がしたかったから、私が頼まれたのに、無理やりついてきてもらったんだけれども。
 寒い寒いと腕をさする私に、絢都は自分の学ランを差し出した。
 「は?」
 「寒いんじゃないの?」
 「だってそれじゃ、絢都が寒いでしょ……」
 眉をひそめて、絢都を指さす。
 でも絢都は、いいのいいの、と押し付けるようにして、私に持たせる。
 いやいやいや。私はシャツの上にニットのベスト着てても寒いのに、絢都は学ランを脱げばシャツ一枚だ。
 渋々学ランを肩にかけると、彼は満足そうに笑った。
 ぽんぽん、と私の頭をあやすように撫でて、シャツの袖をぐぐっと伸ばす。
 何だ、やっぱり寒いんじゃん。痩せ我慢は、良くないと思うんだけど。そういうとこ嫌い……なんて、半ばいじけながら、ぼそぼそと呟いた。
 「なゆに、やればいいのに」
 言ってしまった後に、あ、と思った。
 嫌味ったらしいにもほどがある。後悔が、どっと私を襲う。
 でも、気まずく感じている私をよそに、絢都は笑っているような悲しいんでいるような、曖昧な表情でこちらを向いた。
 「やれたら、いいんだけどね」
 ————やっぱり、彼と彼女は、同じ思いを抱えている。
- 君は笑って、嘘を吐く。 (1) ( No.23 )
- 日時: 2016/07/16 20:41
- 名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: m/RYF1.C)
 なゆと絢都が、似ている理由。
 それはどちらも、“叶わない恋”をしているからではないかと、私は考えた。
 私の憶測でしかないけれど、何だかそんな気がするんだ。
 でもその理由はないし、なゆは誰に叶わない恋をしてるんだよ、って聞かれたらうまく答えられない。
 ぼんやりとテレビを見て、買ってきたポテチを口に運びながら、そっと絢都となゆを盗み見た。
 ゲームに熱中する二人は、楽しそうな笑い声をあげている。
 「ちょ、ぶつかる!」
 「は!? そっちが避けろよ!」
 体ごと揺らしてリモコンを操作して、画面の中の車がぶつかると自分たちもお互い頭をぶつけたりしている。
 「……ふふ」
 間抜けすぎる。思わず笑った。
 すると、私の笑いが聞こえたのか、向かいに座る洸がこちらを向いた。
 「何笑ってんの」
 「だって、あいつら馬鹿すぎるでしょ……」
 「確かに」
 肘をつき、にやにやと笑いながら、洸も二人に目を向ける。
 こっちに背中を向けてソファに座っている二人は、付き合ってる男女みたいな雰囲気だ。
 まあ、実際にそうなってくれればいいんだけども。
 あ、車体クラッシュした。
 『GAMEOVER』と表示されたテレビを数秒見つめたあと、なゆと絢都は顔を見合わせて笑った。
 ……————二人とも、心から笑ってた。
- Re: 愛し愛され、騙しあう。 ( No.24 )
- 日時: 2016/07/19 12:06
- 名前: いろはうた (ID: FEOD1KUJ)
- な、なんだと……!? 
 なゆちゃんが叶わない恋をしている!?
 誰にだ!?
 どこの馬の骨にだ!!
 と真っ先に思っちゃたけど、
 ここでばらしちゃったら、ネタバレだもんねぇ……
 言わないよねぇ……
 新キャラかな?
 それとも今いる誰かに……?????(ガクブル)
 気になる気になる!!
 でも教えてはくれないよねぇ……
 本当に次の更新楽しみにしています!!
 更新がんばってね!!
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