コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.19 )
- 日時: 2014/11/19 22:00
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
- 了解なり! 
 ☆ ☆ ☆
 「うわっ!」
 移動教室のために胸に教科書を抱え廊下を歩いていると背中から何か衝撃が。
 「うわっ、愛海に当たったわ」
 「きたね〜」
 嘲笑う声が後方から派手に響く。
 しゃがみ後ろを確認するとそこには軽く塗れた雑巾が。
 「……背中濡れた……」
 どうもこんな風に扱われるのに慣れてしまった残念少女。
 高校一年生、木下愛海、きのしたなるみって読みます。
 紹介は手短に……
 私はこんな風に毎日扱われてます。
 今日のように汚いものを投げつけたり、
 いろんな鍵付きの部屋に閉じこめたり、
 サインペンで机に落書きされたり。
 中三の秋からなぜか始まり未だ同中の人が行為をやり続け、
 今や学年中から逃避の目が当てられる。
 どうしてこうなったのか
 私にも分からない
 解決の光すら掴めないから
 ただひたすらに耐えて耐えて
 毎日を生きてます
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.20 )
- 日時: 2014/11/20 23:06
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
- 「木下〜」 
 昼休み間近、窓際の私の席が包囲される。
 座っている小柄な私からしたら彼女らの威圧間の強さは半端じゃない。
 「な、なに?」
 私は完全におびえ声も細くなる。
 「昼休みさ〜体育館裏来いよ、いいもんやるからさぁ」
 絶対に違う分かっているのに逆らえない。
 逆らえば余計にやられる。
 それを私は理解できている。
 でも、理解したところでなにも変わらない。
 そして
 「おら!大好きなプレゼントだよ!」
 8人くらいで私を取り囲み私を陰に隠している。
 陰湿極まりないのは当たり前だ。
 「きゃははっ、そ、それゴミの塊じゃねえかよ」
 「木下なんてゴミと同等なんだよ」
 聞きたくもない高笑いが耳を障る。
 現実には私は向き合っている。
 向き合わず自分を否定し、自分を粗末にするよりはよっぽどだ。
 私は自分を見失わない。
 例え周囲から隔離されようと自分は見据えている。
 今私を攻めている彼女らは塑像を自分としている。
 真っ黒の悪に染まった自分を正義と見謝り
 私に偽の鉄槌をぶつけている。
 大丈夫私はまだ自分を殺さない。
 死なない、消えない、負けない。
 ☆あと少し続く☆
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.21 )
- 日時: 2014/11/21 15:32
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
- 今日の戒めははっきり言って最悪。 
 また呼び出しを喰らいおずおずと焼却炉へ向かうと女子8人また同じメンツでいた。
 背後には黒ずんだ煙を吐き出す焼却炉が。
 釜の中は暑く煮えたぎり紅蓮に染まっている。
 そしてある一線を踏んでしまったのかまた周囲を囲まれる。
 しかし7人。1人いない。
 そしてその1人が……
 「ひっひっひっ……」
 背が高く胸もあり清楚にしていれば可愛い女子。
 その自分の美貌を力に腐っているのだと思う。
 彼女の手には火鋏とそれに掴まれている真っ赤な炭。
 口を引きつらせ私に近づいてくる。
 嫌な予感しかせず逃げようとするが囲まれて逃げれない。
 その刹那、周囲から押され地面に倒される。
 「あんたの髪綺麗だね〜。もったいないから燃やしてやるよ」
 母から譲り受けた綺麗な黒髪。
 それを燃やそうとしている。
 「や、やめて!!」
 火鋏が髪へと近づき……
 ざぱん!
 「へ?」
 水が、大量の水が降ってきた。
 私は体中びしょびしょだが、
 彼女らも炭も濡れている。
 助かった……?
 「あ、すまん!手が滑った!」
 向こう側に名の知らない男子が。
 掃除でもないのにバケツを携えている。
 助けてくれた……の?
