コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.61 )
- 日時: 2015/02/08 05:51
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
 「やはりか……」
 「「えぇ!?」」
 「私の背中……服引き裂いといて、やはりかってなんですか!?」
 「ぎゃんぎゃんうるさい。千破矢はとりあえずこれを見ろ」
 詩音を床に組み敷いたまま、顎で千破矢の視線を誘導する。
 背中には、真っ白な肌に真っ黒な字で「呪」と言う文字が浮き上がっていた。
 「なんだこれ……?」
 「恐らく、さっきの……。なんだ、あいつ、そう、五月雨狼がやったんだろうな。見ての通り、呪いの類だ」
 「とりあえず、どいていただけませんか?」
 「また暴れられたらそろそろ僕が限界だ」
 服を申し訳程度に直しながら、真白は続ける。
 「たかが呪い、されど呪い。気を付けた方が良い」
 「まあ、気を付けるに越したことはないな」
 「さっさと呪い消したいですね」
 「呪いの類に耐性があるのは蓮だが、たしなみ程度だ。あんな色んな意味で化け物みたいなやつのかけた呪いは無理だろう」
 やれやれと首を振りながら真白が詩音の拘束を解く。そして瞬時に千破矢を乗せ、詩音の上に乗った千破矢の上に座る。
 「てめっ、何しやがる!?」
 「さすがにずっと押し倒すのは筋肉的な問題で辛い」
 「常に乗られてる私の人権はないんですね?」
 「今のお前は“自分の体だが自分の体ではない”状態だろう」
 「うぅ……」
 「まあ、千破矢が押さえていてくれたら何よりだ。日向たちを呼んで来る」
 ちなみにその間でサンドウィッチの具と化している千破矢にも反抗する権限はない。
 真白は真っ先に扉を開け日向を通すと、日向に上のメンバーを呼ばせた。
 「これは……ホモの予感!」
 「違います」
 「……詩音。お前は俺と言う者がありながら」
 「あなたが冗談を言えることはわかりましたが止めて下さい」
 「ふうは、シオンが、えと、ほも? でも、お友だちだよっ!」
 「オホモダチですねわかります」
 「わかるなよ! 自爆してんじゃねェよ!」
 結果的に千破矢が突っ込む結果になったが、真白の視線は鼻を押さえてにやけているアルマへ向いていた。
 「アルマ、大丈夫か?」
 「あ、うん……。大丈夫……ふふっ」
 「「「(腐女子増加……)」」」
 現在この場にいる腐女子——ホモォ族の眷属ゲフンゲフンは2人。
 もはや何も言うまい。真白が諦めたところで、蓮が扉を開く。頭に二体のロボットを乗せて。
 「みんなーっ元気してるー? うっわぁ、部屋がまさに地獄絵図だね♪」
 「だれおま」
 「はい、キャラ変えてみたいなとか思ってごめんなさい。えっと、準備終わったからとりあえず戻ってきたよ」
 戻るタイミング間違えたなと反省する蓮と、なんて良いタイミングで戻って来てくれたんだろうと思う一行。
 数分後、蓮の救済(魔法)により、家具は全て元通りとなるのであった。
