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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 大原優乃No,1「後悔と歓喜のスタート」 ( No.3 )
- 日時: 2015/09/17 22:21
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: /bKE8PZK)
 「はよー」「おはよー」
 周りから、そんな声が聞こえるなか、私はななみと校門をくぐる。
 ここへ来るまで、相当時間がかかった。いや。これをななみに任せたのが悪かったのだ。私_優乃の、近所に住んでる友達、ななみは姉が中学にいるから当然道のりも知っているだろう、と期待した私が悪かった。
 _____まさか、迷子になるとは。この狭い町内で迷うとは。
 偶然とおりかかった、おじさんに道を教えてもらいなんとかここまできたが、華のJCデビュー初日で迷子。
 なんともいえないスタートをきった。
 「優乃ー!!おはよー」
 後ろから、私をよぶ声が聞こえる。
 ふりむくと、そこにはゆいの姿があった。
 「クラス表見に行こ!!」「うん!!」
 "おんなじクラスがいいね。そうだね。
 そう会話したのを1年たった今も覚えている。"
 が、それは30秒ほど後に夢と化することとなる。
 下駄箱に貼られているそれ_クラス発表の紙を見たとたん、絶望的な気持ちになった。
 「ゆい…タスケテ。ねぇ。仲いい人、一人もイナイ」
 その台詞が全てを物語った。
 本当に絶望的だ。
 最悪。さっきはなんともいえないスタートをきった、といったが前言撤回。
 最悪なスタートをきった。
 *
 「えっと・・・1-4の教室は〜・・・・」
 迷いながらだったが、なんとか教室にはたどりつくことができ、ひと安心。
 席につき、周りを見渡してみるが、やはり仲のいい子はいない。
 しいていうなら、小学校のころの友人が一人。
 が、それも男子だから女子としてはほぼ知り合いは皆無となる。
 _____でも、そんなクラスだったから、ああなれたんだ。
 これが、私の中学生活のスタート。
 そして、後悔と歓喜のスタート。
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