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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Two of the month【オリキャラ募集中!】 ( No.18 )
- 日時: 2016/10/18 19:58
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
- * 
 次の日──。
 教室までの廊下を陽ちゃんと歩いていたら前に楓花ちゃんの背中が見えた……。
 走って、後ろから「おはよう」と言おうと思い──、
 「楓花ちゃん──と……?」
 楓花ちゃんは男子の後ろに隠れるようにして立っていた。
 背中から顔だけを出す形にして。
 おはようの言葉は喉に突っかかってしまった。
 「俺佐々野雨斗! よろしくな!」
 雨斗って……そういえば、楓花ちゃんに「雨斗」という幼馴染が隣のクラスにいるというのを聞いた記憶がある。
 「井筒月です! よろしくです」
 そう言って楓花ちゃんの事を見つめたら、サッと隠れてしまった。
 「井筒は楓花と友達なの?」
 「えーっと、クラスでは結構話してるよ! 凄い恥ずかしがり屋さんみたいだけどそれがまた可愛くて……」
 えへへ、と言いながら佐々野くんにそう言うと佐々野くんは楓花ちゃんに急に、
 「楓花は1人でも上手くやっていけてるのか?」
 とさっきよりも低いトーンで聞いていた。
 体を少しビクリとさせて楓花ちゃんは……
 「まぁ、なんとか。でもまだ雨斗いないと不安……」
 「そっかー! 良かったー」
 ──声のトーンが戻った。
 なんだか凄く楓花ちゃんの事を大切に思ってるんだなぁ……思い過ぎというかなんというか──。
 それはきっと私の勘違いかな。
 「そろそろチャイム鳴るんじゃない? それじゃあ僕は行くね、後でね楓花──それと井筒も」
 にひっと笑って佐々野くんは教室に入っていった。
 入ってすぐにクラスメイトに囲まれていて、人気者なんだなぁ。
 「私達も行こうか」
 2歩くらい下がった場所から見ていたのであろう陽ちゃんが言って、3人で歩き始めた。
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