PR
 
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: すれ違い☆コンプレックス ( No.37 )
- 日時: 2015/12/22 17:19
- 名前: 恋桜 ◆/gMR5eBC/k (ID: KZRMSYLd)
- 第二話「私の趣味」 
 キーンコーンカーンコーン…。
 中休み始まりのチャイムが鳴る。
 うちの学校は、外で遊ぶのは自由。
 だからあたしは、この時間を有効に活用しているんだ。
 「夜那〜。はいこれ。今日は夜那の番だよ」
 「はーい。これ、持って帰って書いていい?」
 「もちろん。というかむしろそうして。変態になる」
 「うん。このノートを作成した時点で変態だよ」
 「見られてないからいいの。ね?」
 「うーん、屁理屈な気もするけど。見せないね、誰にも。というか、見せたくない」
 「さすが夜那!気の合う子だぁ」
 「じゃあ心乃。あたし今日もアレ、してくる!」
 「うん、行ってら。あたしも研究に励むよ!」
 「ガンバ〜!」
 走って隣のクラスの七瀬ちゃんに会いに行く」
 彼女は人見知りのツンデレちゃん。
 でも、すっごく美人!色白で…美人。
 こんがり焼けたあたしとは、まるで大違い。
 去年同じクラスになって、お友達になったんだ。
 そして…。
 なんと嬉しいことに、記憶力と耳がいい!
 だから、ちょこっと聞いたことも、覚えてるんだ。
 あたしの趣味にはうってつけな情報を、いっぱいもってる。
 「しつれいしまーす。七瀬ちゃんいますかー?」
 「あ…。夜那。今日も情報大目ですよ」
 「ホント?じゃあさっそく、教えて下さい!」
 「1組のA君はBちゃんが好きで…」
 「うんうん」
 「2組のCくんは…」
 ☆ ☆ ☆
 「ありがと七瀬!助かったよ…ありがとう!」
 「いえ、こんなのたくさん聞けますから」
 「じゃあねー」
 ふふーん、良い情報がたーくさん!
 「あ、七瀬さん?これ、山田君の連絡帳なんだけど…」
 「は、はい。わかりました。届けておきますね。では」
 あー、七瀬、またツンが発動してるよ…。
 ま、あれでも嫌われないんだから、凄いよねー。
 あ、ちなみに。
 私の趣味は、皆さん知っての通り、『好きな人詮索』ってやつです。
 PR
 
 
 
