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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サムライの恋 ( No.2 )
- 日時: 2015/10/25 01:19
- 名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)
- --2.-乙葉の回想 
 私は、昔から、ひ弱で気弱な達也の事が気に入りませんでした。
 
 めそめそして、男らしくない。しっかりしなさいよ。彼を見るたびに、いつもそう感じてしまったからです。
 だから、達也が、剣道をはじめたと聞いたときは、ほんの少し彼を見直したし、応援したいと思いました。
 ところが達也は、剣の腕前は上達したところで、いつまでたっても弱いままに見えて。
 私が一番悔しい思いをしたのは、
 達也の、大学での最後の剣道試合を観戦しに行った時のことでした
 達也の相手は、噂によると年下で実力も少し下の相手だと聞いていました。
 私は色々な情報を細かく入手してきて、試合前の達也にプレッシャーをかけまくってやりました。応援している気持ちは多分伝わったと思います。
 絶対に勝ってほしかったし、普段はあんなになさけなくても、剣道の清掃をして、防具を被れば、やっぱりちょっとは男らしくかっこよく見えるのです。
 私と、部活の仲間が見守る中、達也は剣を構えました。
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