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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 『空恋』短編集*リク・挿絵リク受付中 ( No.7 )
- 日時: 2016/03/22 21:11
- 名前: K(*^▽^*) (ID: kXLxxwrM)
- 『虹色デイズ』 
 「昨日はよく降ったなぁ」
 手をおでこに当てて空を見上げる。
 今日は快晴の青空。
 周りの木々は昨日降った雨の雫が反射してキラキラ光っている。
 「それっ」
 『パシャッ』
 水溜まりを勢いよく踏むと水滴がとんだ。
 乾いた道路にあとが残る。
 「つまんないの」
 一人で登校なんてつまらない。
 『チリンチリン』
 気持ちのいい自転車の車輪の音。
 「アハハやめろよ〜」
 アイツが友達と笑って通りすぎる声。
 今はその声を聞くのは腹ただしいだけだった。
 「こっちの気持ちも知らないで、、」
 君のことを好きになってからずっとこんな感じだ。
 「あ、よう。何やってんだよ」
 「ぇ、あ、おはよ」
 「アハハ男女〜」
 「おとこ、、おんなぁ、、?」
 「あ、怒るぞ逃げろ〜」
 「違うし女だし!中立になってんじゃん!」
 ったく何なんだよ。
 朝からイライラさせて!
 、、。
 あ、またあの子と話してる、、。
 あぁ、、仲良くしちゃって。
 ちょっと近い近い!
 君を見つけると色々気にしてしまう。
 前髪が変になってないか。
 制服に何かついていないか。
 私が挙動不審すぎるのかな。
 せっかく話せたのに、また口喧嘩じゃん、、。
 うなだれて前を向く。
 「、、アホ」
 『私だけ見てよ、、』
 君の後ろ姿に口パクで呟いた。
 まるで
 嬉しかった気持ちと寂しい気持ちが混ざった私の心の中のように
 雨上がりの青空に掠れた虹がかかった。
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