コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- やばすぎ!学園生活☆
- 日時: 2016/04/06 00:23
- 名前: 貧困☆どみの (ID: 99568qQj)
こんにちは!
この小説は、hinn・こん・どみのの3人による合作です。
ぼっちの僕と予言者と弁護士のてっさんが取り巻くスリルな学園物語です。
だいぶ崩壊しています。
生暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
荒らしと成りすましはお引き取り下さい。
コメント、メッチャお待ちしてます(^^)
- Re: やばすぎ!学園生活☆ ( No.5 )
- 日時: 2016/04/07 19:44
- 名前: こん、 (ID: CwXyXkbt)
カタカタ、カタカタ…
キーボードを叩く音がする。
目を開ける。
白い天井がある。
窓が開いているのか、気持ちの良い風がうっすら吹いていた。
(ここどこだっけ。)
なんだかとっても気持ちが良くて、もうちょっと寝ていたい気分だった。
(おやすみなさーい…)
毛布を少し上に引き上げた時。
(…あれ、本当にここどこだ。)
コンビニにさっきいなかったっけ。
そう思って急に目が覚めた。
起き上がってキョロキョロして見ると、そこは会社かなにかのようだった。
でも人は全然いない。
近くにあった窓に目をやる。
外からよく見えるように、会社名が貼ってあった。
(大、野、弁、護、士、事、務、所…?)
…。
(大野弁護士事務所!?え、弁護士!?)
あまりにも自分に馴染みのない言葉で、僕は動揺した。
僕がそうして窓を見つめているとき、タイピングの音が止まって、誰かがこちらへ歩いてきた。
「目、覚めた?気分はどう?」
振り返る。
そこそこのメガネイケメンが立っていた。
「あのフルーツ・オレ飲んで寝てしまったって報告が今朝から多数上がってるんだよ。」
イケメンは笑う。
「んで、某飲料メーカーの顧問弁護士が僕さ。絶対負け試合だよ。」
僕はいまいち話が飲み込めずにいた。
とりあえず質問してみた。
「…あの、どなたですか。」
ボソボソとした声が、寝起きでさらに聞き辛くなっていた。
それでもイケメンはきちんと聞き取ってくれた。
「大野哲です。29歳です。弁護士やってます。てっさん、と気軽に呼んでね。よろしく!」
- Re: やばすぎ!学園生活☆ ( No.6 )
- 日時: 2016/04/08 00:33
- 名前: どみの (ID: 99568qQj)
とりあえず、状況を頭の中で整理しようと思いてっさんにもう少し質問をしてみた。
「…あの、僕はどうやってここに来たんですか?」
「仕事帰りに、フルーツ・オレを飲んでいる君を見たんだ。そしたら、他の被害者と同じように寝てしまったから慌てて近くの駐車場に停めてあった車でここまで連れてきたんだ。」
「怪しい人ではないんですね」
「なに言ってるの!?僕はこうみえても司法試験をトップ通過した超エリートなんだからね」
この人を信用していいのか半信半疑の中、てっさんは話を続けた。
「そう言えば、もう夜遅いから今日はここに泊まっていきな」
外は暗く街灯もなさそうな場所である。
道に迷って帰れなくなり、飢え死にでもしてしまったらもともこもないので、素直にその言葉に従うことにした。
親に連絡しようと鞄から携帯電話を取りだそうとした時、一枚の手紙が入っていることに気がついた。中を空けてみると…
「髪の毛をレインボーにして、隣のクラスの熱血教師に笑顔で挨拶すると一日幸せにすごせるかも! 預言者」
僕は、これを見てますます自分の身になにが起こっているのかわからなくなってきた。
- Re: やばすぎ!学園生活☆ ( No.7 )
- 日時: 2016/04/08 08:58
- 名前: hinn (ID: yWbGOp/y)
次の日。
てっさんの車で学校近くまで送ってもらい、礼を告げるとすぐに僕は教室に向かった。
時刻は丁度8時20分。
まだ少し余裕がある。
そういえば全く忘れていたが昨日僕は学校を無断欠席していた。一昨日、昨日と失敗してしまったが、今日こそは絶対に友達をつくってやる。
階段をのぼってすぐ左が僕のクラスだ。
僕は思い切って教室のドアを開けた。
- Re: やばすぎ!学園生活☆ ( No.8 )
- 日時: 2016/04/08 10:53
- 名前: どみの (ID: KG6j5ysh)
教室にいた人の視線が僕に集中した。
一瞬、何故視線が集中したのかわからなかった。
しかし、落ち着いて考えてみると理由が理解できた。そう、僕は預言者の言う通り髪の毛の色をレインボーにしていたのである。
すると、頭の良さそうなメガネのいかにも委員長やってますというような男子が高圧的な口調で僕に話しかけてきた。
「島林君。この髪の色何!?」
預言者という謎の人物に言われたと言っても、信じてもらえなさそうなので適当にはぐらかした。
「き、きぶんかな」
「髪の色は校則で黒と決められています。クラスの人の不祥事の責任は委員長である僕に来るんですよ。内申点下がったらどうするんですか」
「すいません」
早口で一気に色々言ってきたので僕はこれしか言えなかった。
「用事があるので失礼します」
僕はこの人から逃げたくて、隣のクラスの熱血教師に会いに行くという理由をつけて教室を出た。
- Re: やばすぎ!学園生活☆ ( No.9 )
- 日時: 2016/04/08 13:27
- 名前: hinn (ID: yWbGOp/y)
その時、丁度チャイムが鳴ってしまったため僕は再び教室へ戻った。
委員長はちらりと僕を見やったあとで誰よりも先に席へついた。
とりあえず何事もなくホームルームを終えた僕は、ずんずんと鬼の形相でこちらへ向かってくる委員長と担任の先生を華麗に避けて教室を飛び出した。
と、同時に隣の教室からも預言者の予言通り熱血教師が出てきた。
ゴリラ顔で髪型は角刈り。ピチピチの白いタンクトップを着こなしている彼のあだ名はもちろんゴリラである。
ゴリラは僕を見るなり鼻を膨らまして顔を真っ赤に染め上げた。
「お前えええ!どこのクラスだあああ!」
ゴリラの怒号に足が一瞬で竦んだ。
全身の毛が逆立つ。
瞬間、預言者を強く恨んだ。
(何が良い事あるかもね、だ!)
今すぐにでも逃げ出したいのに足が地面に縫い付けられたように動かない。後ろでは委員長と担任の先生が青い顔で息を飲む音が聞こえる。
ゴリラの怒号を聞きつけていつの間にか周りには野次馬が集まって僕達に好奇の目を向け始めた。
「おおおまあああえええ」
一際大きな怒声にハッと顔を上げるとゴリラが腕を振り上げたところだった。
(殴られる…!)
思わずギュッと目を瞑る。
しかし思っていた痛みはいつまでも来ず、代わりに両肩にポンと手の感触を感じた。
恐る恐る目を開けると目の前に満面の笑みを浮かべたゴリラの顔があった。
「お前だ!」
「…?」
状況が飲み込めずにいると、ゴリラがバンバンと僕の肩を元気よく叩いた。
「俺のクラスにな!恋に悩める女子がいるんだが、個性的な男がタイプらしくてな!まさにお前がピッタリなんだ!!」
ふとゴリラの顔の向こうの野次馬の中に、恥ずかしそうに顔を手で覆う、ふわふわカールの女の子が見えた。
前言撤回。
預言者様ありがとうございます。
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