コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 椿の花に歓声を
- 日時: 2015/09/27 13:23
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- 参照: http://www.kakico.cc/novel/novel1/regist.cgi
- 「君は綺麗だよ、椿。」 
 僕が見初める位に。
 「いいえ、私は穢れた雑草ですよ、実穂。」
 その辺に咲くように。
 
 はじめまして、桜餅です!
 亀より遅い更新です。
 宜しくお願いします
 
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- Re: 椿の花に歓声を ( No.2 )
- 日時: 2015/09/27 13:48
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- _世の中の大人は残酷だ。 
 私、諌弥椿はそう思う。
 だって彼等は、"私"ではなく、私の成績しか見てくれない。
 _ふと思い出す彼の事も全く_
 「おーい椿!」
 やっと我に返った。
 今はそれなりの場所でそれなりの事をしている。
 あの6年前と違って。
 「何?鈴鹿。」
 彼女は青木鈴鹿。明るく、とても頼れる友達だ。
 だからか、ショートカットがよく似合う。
 私は似合わない二つ結びだが。(個人的に)
 「今週末、勉強会しない?ほら、私馬鹿だし。」
 言う程彼女は馬鹿ではないが、一応参加しよう。
 彼女の優しさが目に見えているし。
 「いいよ、何処でやるの?」
 もう、あの頃の事は、綺麗さっぱり忘れよう。
 今の暮らしの為にも。
 なんとか頑張ります。やはり遅い更新ですね………(泣)
- Re: 椿の花に歓声を ( No.3 )
- 日時: 2015/09/27 15:11
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- さて、そんなこんなしている間に、週末の勉強会の話は終わったようだ。 
 おっと、もうすぐチャイムが鳴るみたいだ。
 「諌弥さん、宿題って何処のページだっけ?」
 隣の席の生徒が恐る恐る聞く。大方、手を着けていないのだろう。
 今更ですか、という言葉を呑み込んで、さらり、と諌弥は言う。
 「ワーク55〜59ページですよ。」
 その言葉に、その生徒は慌ててワークを開いた。
 実は、この瞬間、諌弥は心の中で大爆笑していた。
 諌弥、意外とSである。
 ♪キーンコーン カーンコーン
 宿題をやっていない一人は御愁傷様だが、チャイムが鳴った。
 それと同時に、目付きの鋭い先生が入って来る。
 「起立。礼!」
 また、つまらない時間が始まった。
 諌弥は、飽きたように栞をつまんでノートを開いた。
 彼女愛用の栞である。
 彼女は、予習が好きだ。
 記憶力が良く、新しい事を知れるから。
 何より彼女は"先取り"が大好きなのである。
 「諌弥さん、この問題の答は?」
 先生の話を右から左へ聞き流していたら、突如当てられた。
 応用問題ばかり当てないでおくれよ、それが彼女の心境ひとつ目だった。
 二つ目は__
 愛用の栞の押し花、それを見た時の哀愁感。
 それが長年解けない疑問だった。
- Re: 椿の花に歓声を ( No.4 )
- 日時: 2015/09/27 16:11
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- 謝罪 
 ちょっと間が開きます。
 本当にすみません………。
- Re: 椿の花に歓声を ( No.5 )
- 日時: 2015/10/04 15:41
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- 「何で……」 
 彼女が持つ栞_その椿の押し花。
 その花弁が、少しずつ萎れて来ているのだ。
 「何でこんなに悲しいの……」
 こんな一枚の栞に、嘆き悲しむなんて、私は一体どうしたの?
 「これ思春期?」
 …こんなに悲しい思春期があってたまるか。
 場違いに、窓の外では、桜の花びらが飛んでいる。
 政情高校は松と桜が見物なのだが、彼女は、校舎裏の椿が好きだった。
 誰にも見られずひっそり咲く椿を、彼女は毎冬見ていた。
 それが彼女の運命を廻すとも知らず
- Re: 椿の花に歓声を ( No.7 )
- 日時: 2015/11/08 14:54
- 名前: さくら餅 (ID: jWLR8WQp)
- 「おーい椿!!」 
 ……一体誰だ、私が感傷に浸って居る時に。
 彼女は、少し、いや、かなり苛ついた様子で振り向いた。
 「__春鹿か。」
 まぁ、普通に考えて、感傷的になって居る人に話し掛けられるのは、相当親密な友達しか居ないだろうが。
 だが、彼女はいつもより幾分か慌てたような、興奮したような様子だった。
 確かに、周りの結構な数の女子が、きゃあきゃあと、黄色い悲鳴をあげている。
 __正直、結構うるさい。
 まぁ、理由は単直。
 「__ねぇ、今、弓道のなんちゃらかんちゃらで、睡蓮高の弓道部が来てるらしいよ_」
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