コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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センセイ×セイト
日時: 2017/01/15 21:27
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: zT2VMAiJ)

はじめまして。
たまきと申します。
未熟者ですがら暖かく見守ってやって下さい。

プロローグ>>1〇登場人物>>2
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Re: センセイ×セイト ( No.12 )
日時: 2017/01/07 16:59
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: jFPmKbnp)

第8話

私は風間先生の事を前から知っていた。
中学2年生の夏に私は今、住んでる場所に
引っ越してきた。


「環こんな時期にごめんね。」

母はダンボール箱を開け
食器を床に並べていた。

中2の夏休み
私はこの街にやってきた。
夏休みと言えば友達と遊びに行ったりと
楽しいイメージがある。

「大丈夫よ母さん。」

一緒になってダンボール箱から食器を出す。
私はそうとしか言えなかった。

中1の冬、母と父は離婚した。
大人の事情らしい。
私は詳しく聞くことはしなかった。
父はなかなか家に帰って来ない人だった。
私は父と言ってにいた記憶があまりない。

「綺麗な家だね。」

食器を食器棚に並べながら問う。
母はクスクス笑いながら

「環が好きそうだなって思って」

そう言った。
可愛く笑う母を見て私はフッとほころんだ。
いつも父と居た頃は余り笑わなかった母が
父と離れ少しずつ笑うようになった。
子供ながらその空間に居ずらくて
私は父を避けていた。

「大分片付いたからご近所さんにご挨拶行こ」

母はニコッと笑い数個の箱が入った
紙袋を手に取り玄関に向かった。
私は後ろを着いて行く。

「今日、隣に引っ越して来ました。
倉西です。つまらない物ですが……」

母が挨拶をしながら話をしている。
私はニコニコと笑いながら隣に立つ。
フッと家の中を見ると

(わぁ〜。)

私は目を丸くした。
後ろに整った綺麗な顔をし
同じ顔の子供2人立っていた。
私はその2人に見とれていると

「環ちゃんはおいくつ?」

ハッと我に返り「中2です」と答える。
隣の奥様の顔が一気に華やかになる。

「ならうちの子達と同級生ね!」

後ろにいる2人に手招きをした。
2人はスタスタと歩み寄ってくる。

「あら。双子さん?可愛らしい〜」

母の顔も華やかにほころぶ。
私はペコッと会釈をした。

「笹木実咲です。」
「笹木宏樹です。」

2人も軽く会釈をする。
男女の双子を初めてみた私は
瞬きをしていた。

その顔を見て実咲はフッと笑い出した。
宏樹も何故か笑いをこらえている。

「あ、ご、ごめんなさい!」

私は慌てて謝る。
2人はクスクス笑いながら私に
手を差し伸べた

「「これからよろしく倉西さん」」

綺麗にハモる2人の声
私はちょっと照れくさそうに
その手を握り握手した。


「さて。次が最後ね」

母は最後の1つになった箱を
紙袋から出し手に持ち変え
呼び鈴をならした。

Re: センセイ×セイト ( No.13 )
日時: 2017/01/07 17:00
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: jFPmKbnp)

第9話


私はチラッと表札をみる。

【 風 間 】

と描かれたお洒落な絵の描いてある
表札に私は釘付けになる。

「今日引っ越して来ました倉西です」

母は淡々と言葉を並べながら挨拶をする。
奥から欠伸をしながら歩く1人の少年が見えた

「ちょっと慧。お客様にご挨拶なさい」

ビシッと尻を叩かれ前に出てきた少年

「風間慧です……」

ペコッと一礼をする。
私も釣られて一礼をした。

彼は今、教師になる為
大学に通う大学4年生だった。

「勉強ならいつでも慧が見るからね」

風間奥様は笑いながら母と話している。
私は1人玄関の外で景色を見ていた。
スッと横に人影を感じ隣を見る。

「ん。」

スッと出された缶ジュース
私は「ありがとうございます」と言い受け取る。
沈黙が続く。
なんか話さないとっと思っていると

「倉西環ちゃんだっけ?」

名前を呼ばれ私は頷いた。

「近くの中学行くの?」

ニカッと笑いながら彼は隣にしゃがみ込む
私はちょっと照れくさそうに頷く。

「なら俺の出身校だな〜懐かしいー」

と言いながら手に持っている
缶ジュースを飲む。
彼から色々と中学の話を聞いた。
初対面のはずなのに自然に笑える。

「まあ〜なんかあったら言ってな」

ポンッと頭を軽く叩かれヒラヒラと
手を振りながら彼は家に入って行った。
私も小さくヒラヒラと手を振る。


これが風間先生との出会いだった。

Re: センセイ×セイト ( No.14 )
日時: 2017/01/07 17:09
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: jFPmKbnp)

第10話

中2の冬
中学にも慣れてきて友達も出来た頃
私は街に出かけていた。

「早く着いちゃった。」

私は駅前の時計塔の前に座る。
今日は中学の友達と修学旅行でいる物を
一緒に揃えようと約束をしていた。
中2にしてはちょっと大人びた容姿を
している私はちょっと周りからの
視線が恥ずかしい。

(私、なんか変な格好してる!?)

1人ハラハラと心の中で呟く。
実咲と宏樹は部活が終わってから合流だから
一緒に来れなかった。

(皆、早く来ないかな…。)

私はチラチラと携帯を見る。
すると突然視界に影が入る。

「ねえ、お姉さん1人?」

顔を上げるとニヤニヤと笑いながら
3人くらいの少年達がいた。

「え。あ、今友達待ってて……」

私は苦笑いを浮かべながら
スッと1歩後ろに下がる。
その時バッと腕を捕まれた。

「俺らと遊ぼーや」

少年達が近づいてくる。
私は腕を振りほどこうと抵抗するが
ビクともしない。

(怖い……。誰か助けて)

私はギュッと目を瞑った。
その時、

「ごめん。待たせた?」

聞き覚えのある声に私は
「え?」っと声を出しながらゆっくり目を開ける
3人の少年の後ろに1人の少年が立っていた。
逆光で顔が見えない。

「な、なんだお前」

少年達はその少年に問いかける。
少年は間を割って入ってくる。

「俺の連れに何か用?」

背中しか見えない少年はそう言うと
3人は舌打ちをして去って行った。

ドキドキと心臓が高鳴るのが分かる。

「大丈夫?環ちゃん」

名前を呼び私に振り向く。
私は目を丸くし安心したのか少し
涙が流れた。

「風間さん……」

彼の名前を私は呼ぶ事しかできなかった。


その後、無事友達と合流出来
彼は手を振り人混みに消えていった。
友達がくるまで一緒に居てくれた。
優しい彼なりの気づかいだ。

「ちょっと環大丈夫?」
「お〜い、倉西〜?」

友達が私にたずねるが
私はずっと彼が消えていった方向を
見つめていた。


(お礼…してないや。)


胸が高鳴るのを感じながら
私は友達の声など耳にも入らず
ただそう呟いたのだった。

Re: センセイ×セイト ( No.15 )
日時: 2017/01/10 17:31
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

先生と生徒……複雑な片思いで更にその先生と先生との片思い……三角関係……。たまらんですよ()
けして変態でも怪しい者でもありません((←
いきなり失礼しましたm(*_ _)m

スレ立てから少し覗かせて頂いてたのですが、気がついたらこんなにも話数が……!!
嬉しくて一気に読んでしまいました。

先生と生徒……。
複雑な恋愛表現を見事に無理矢理感なく書かれているこの作品は読んでいてすごくなんていうか……語彙力がないのですが……清々しいというか、とにかくナチュラルさに驚きました。
リアルだな、って。もちろんいい意味で。←

私はいつも同級生同士の恋愛とか、そういうものしか書いたことが無かったのですがこの作品を読んで是非こういうのにも挑戦したいなぁ、と感じさせられました。

素敵な作品をありがとうございました!

これからも頑張ってください!
陰ながら応援しています。

それではお邪魔しましたm(*_ _)m

byてるてる522

Re: センセイ×セイト ( No.16 )
日時: 2017/01/12 00:43
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: VHEhwa99)

てるてる522様

忙しくなかなか来れませんでした!
久々に来てみればコメントが!
こんなダメ作に
コメントありがとうございます。わら

小説はあまり読まないので
なかなか上手く書けないです。わら

まだまだ未熟者ですがどうぞ
暖かく見守ってやってください( 笑 )


先生と生徒
先生と先生
複雑な三角関係
なかなか複雑な設定ですが
これから切なくなるかハッピーになるか
どんどん想像膨らませていきます( 笑 )


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