コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

甘い夢。
日時: 2015/11/14 00:54
名前: 蝉時雨 (ID: CejVezoo)

私が幼い頃から夢見ていたものは
想像していたものより数倍も きらきらと眩しく、それでいて、甘い__
……そんな、世界。


蝉時雨と申します。
今回はパティシエのお話に挑戦します。
拙い文章ではありますが、よろしくお願いします。

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 甘い夢。 ( No.14 )
日時: 2015/11/27 22:35
名前: rose (ID: A8fB1cHq)


篶音≫

おぉ、君は超能力者なのかい?
全くもって、その通りだよ(((

ここ数日間、いつの間にかおやつがなくなってるという現象が続いているのさ(´・ω・`)
昨日も、取っといたポテチが消えたという(´・ω・`)

Re: 甘い夢。 ( No.15 )
日時: 2015/11/28 19:54
名前: 蝉時雨 (ID: CejVezoo)

翌日。

「おはようございます!」

「あぁ、おはよう。チョコ菓子、作って来た?」
「は、はい」

昨日入店試験を発表された後、薙原さんから”明日来るまでにひとつチョコ菓子を作って来て”、という課題が出された。
言われた通りにチョコ菓子を作っては来た。一応。

「これって……」
「チョコを湯煎して溶かして、型に入れて冷やしました!」
「バレンタインじゃないんだから……」
え、駄目なんですか。

「いい?チョコ菓子って言うのはね、チョコレートが60%未満のものを指すの!」

「え、えええ!? そうなんですか!?」
「だからこれはただのチョコレートなんだよ」
知らなかった……
チョコ菓子なんて溶かして固めたら良いのかと思ってたんだけどなぁ。

「チョコ菓子はそんなに甘いもんじゃないからね」
「チョコなのに?」
「……」
スルーですか。そのスルースキル尊敬します。

「んー……チョコは難しいからなぁ、何処から説明しよっか?」
「……ざっくりとチョコの種類からお願いします」
「其処からなの? まぁいっか。じゃあ、チョコレートには”純チョコレート””チョコレート””準チョコレート”があるのは分かる?」
「い、一応」
どうしよ。この辺から既に危うい。


そしてここから、薙原さんのチョコレート講習が始まったのだった……

Re: 甘い夢。 ( No.16 )
日時: 2015/11/29 16:12
名前: rose (ID: A8fB1cHq)


え、チョコレート講習!Σ(・□・;)
私も行きたいでs((

意外と薙原さんが恐い(;・ω・)
絵だけ見てるとほんわかイメージなのになぁ…(´・ω・`)

更新ファイトー!

p.s.

二次創作(映像の方)でまた新作を書こうか迷っている俺氏。←

Re: 甘い夢。 ( No.17 )
日時: 2015/11/30 22:24
名前: 蝉時雨 (ID: CejVezoo)

「60%、かぁ……」

あれから私はずっと考えていた。
チョコレートもまともに作れない私に配分やら何やらをしっかりとこなしたチョコ菓子が作れるようになるのか。
そもそも60%未満に抑えられるのか。

そんな事を延々と考えていると当然授業にも身が入らず、居眠りをし、怒られる。
実験は不発になるし、寝てたらチョーク飛んでくるし、先生の説教長いし……
まぁ私が悪いんだけど。

「そこのお嬢さん」

……え?
「私、ですか」
声に驚いて振り返ると、私より2つ程歳上であろうお兄さんが、私の隣に腰掛けていた。
「こんな小さい公園に君以外の女の子は居ないよ。皆近くに出来た大きい公園の方に行っちゃったからねぇ。」

そう、ここは田舎の小さな公園。
最近近くに大きな公園が出来てからは、子供達もあまり来なくなってしまっていた。

「それより君はどうしたの? さっきからずっと60%がどうのって言ってたけど」
しまった。聞かれていた。
「え、あ、えっと」
「そうだ、チョコ、食べる? さっき買ってきたんだけど、今更一人で食べきれるか心配になってきちゃってさ」
「あ、ありがとうございま……」

貰おうと手を伸ばしたら、チョコの箱には見知った店の名前が刻まれていた。

Re: 甘い夢。 ( No.18 )
日時: 2015/12/04 04:06
名前: 蝉時雨 (ID: CejVezoo)

「……あれ、このチョコって」

「これかい?これはさっき”こるくぼーど”っていうケーキ屋さんで買ったんだ」

見知った店名”ケーキ屋 こるくぼーど”。それはまさしく私のバイト先の名前だった。
名前の由来は、店の一番人気であるタルトのクッキー生地がコルクに似ていたこと、砕いた胡桃を多く入れたチョコがコルクに見えたこと、などどれもこれも幼い頃の薙原さんが考えたものらしい。
因みに薙原さんと店長さんは幼馴染みだそう。

「僕は昔からお小遣いを貰ったら真っ先にこるくぼーどに行っていてね、その頃からずっとこるくぼーどの常連で、今でも給料が入ったらいつも通ってるんだ」
「へぇ……彼処はケーキもタルトもチョコもどれも凄く美味しいですもんね」
話を聞くと、彼はこるくぼーどの常連さんで、陳列されている数々のスイーツの中で、モンブランが一番のお気に入りらしい。

「知ってる?あの店の裏メニュー。」
「裏メニュー?」
「そう、裏メニュー。毎週月曜日にだけしか作られない、しかもその存在は公に晒されない。……なんのスイーツだと思う?」
彼はこるくぼーどによく行っていた私より遥かに多くの知識を持っていた。
「ふふ、正解はムース。店長さんのお手製なんだ。それが凄く美味しいの。今度食べてみてね。」
店長さんお手製のムースかぁ……
月曜日が楽しみだなぁ……!


「……あぁ、そうだ、大分本題からずれてしまったけれど、悩みがあるなら聞くよ。見ず知らずの知らないお兄さんだろうけど、一人で悩むよりましだと思うんだ。」


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。