コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美女4人怪盗団 ( No.6 )
- 日時: 2015/10/22 18:44
- 名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)
本編
<狙いは私立高校理事長のふところ
4人美女が高校に忍びこむ>
目次2 ラスベガスで遊ぶ、理事長!!資金は高校生たちからだまし取る!
フリーダ私立高校の理事長、李美蘭(り・みらん)60歳と、
同高校の女性英語教師、恵美里チャールストン(えみり)29歳、
同高校の若手校長兼、物理教師、安藤礼作(あんどう・れいさく)43歳は、3人でラスベガスを豪遊していた。
「ラスベガスはいいわねえ。」
美蘭理事長が感動したように言う。
「そうですね。」
恵美里は理事長のイエスマンだ。
恵美里は日本人女性だが、帰国子女で、夫もアメリカ人のため、英語はネイティブだった。
ラスベガス旅行のガイド通訳として美蘭理事長に連れてこられたのだ。
「わが校の、生徒の修学旅行は、台湾なのよ。贅沢よね。だから、私たちも少しくらい楽しまないと」
「ですが理事長、生徒は自分の積みたてたお金で行ってます。理事長は高校の運営費をちょろまかして・・・」
安藤が口をはさむ。
「おだまり安藤」
安藤は反抗するが、美蘭理事長の迫力と、権力のゆえに逆らえない。
生徒から高校の修繕費として、ラスベガスの旅行費を集金したときも、実行犯は安藤だ。
校長の肩書はあってないようなもの。
理事長の前では、彼はいつも言いくるめられる。
「恵美里、お酒持ってきてちょうだい。」
「はい、理事長」
「恵美里、フォアグラも一緒にとってきて。」
「はい。」
恵美里は使いっぱしりだ。豪華なバイキング形式レストランをぱたぱた歩き回らされている。
時刻は19時。
「安藤!」
「なんでしょう」
「今夜の、シルクドソレイユのショーの開演は何時だった?」
「19時30分です」
「じゃあそろそろ行きましょう。」
歩き出す美蘭理事長。びっくりする安藤。
「お待ちください。恵美里先生がまだフォアグラを取りにってます。戻ってくるのをまたないと…。」
「遅いのが悪いのよ。ほっときなさい。」
「・・・そんな。」
恵美里がシャンパンとフォアグラを手にして席に戻ってくると、そこにはだれもいなかった。
「???」
恵美里はしばらく意味が分からずに、その場に固まっていた。