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　　第十一章

—翌日…の放課後—

蓮「めんどくさい…」

オレは今日日直で、今日誌を書いている。

ガラッ　急に戸があいた。

蓮「委員長…。　何で？」
真「あ、今日先生に呼び出しされてて…すっかり遅くなったんだ…」

委員長も、大変なんだな…。

真「日誌？　手伝うよ」
蓮「あ、ありがと…」


カッチ、カッチ、カッチ…

時計の針だけが鳴り響く、沈黙。
蓮「……」
真「…何か今日、元気ないよ？　どうしたの」
蓮「え!？　あ…うん…」

委員長が聞いてきた。
急だったから、オレはびっくりした。


『好きなんだ。　……お前が』

真「えぇぇぇぇええええ!　こ、告白ー!？　海斗くんがー!？」
蓮「うん…」

佐倉の告白に、委員長はとても驚いた。

真「そ、その後、どうしたの？」
蓮「その…後？」


『好きなんだ。　……お前が』
『…え？』
『返事は遅くていい。　俺、待つから』

そう言って、佐倉は去っていった。

真「で、蓮ちゃんは、海斗くんの事どう思ってるの？」
蓮「え〜と…、そんな事言われても、考えたことないし…」


好きでもなければ…嫌いでもない。
（嫌いでもない!？）

な、なんで？　あいつ、オレの友達奪ったじゃん!

で、でも　あんな事言われたら…変に意識しちまう。


真「ねえ、蓮ちゃん。　僕も早めに言って置かないといけないんだ…。　イイ？」
蓮「いいけど…何？」

（早…めに？　何？）

真「僕、蓮ちゃんが……好き」

　　第十一章end＋