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Re: オレ系女子の内心 ( No.32 )
日時: 2010/08/18 21:53
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第十四章

『ありがと…、れ…桜田』

『蓮でいいよ。じゃーな、か、海斗…』


オレはその後教室に戻り、委員長を探した。

だけど、どこにも居ない…。

たまたま近くに居た小石川に聞いた。


蓮「委員長どこに居るか知らね?」

草「真希なら図書室に行った」

蓮「そ、そうか…」

相変わらずクールな奴だ…。

話す気にならねー。


草「……告白の返事か。 お前も大変だな」

蓮「っ!! 何でお前、その事知ってンだよ」

草「…別に。 見れば分かる」

こいつ、マジで怖い。 見れば分かるって…ホントかよ。


  ——IN図書室——

ガラッ
蓮「委員長っ」

真「蓮ちゃん! 何で」

小石川の言ったとおり、委員長は図書室に居た。
そこは、誰一人居なくシンと静まり返っていた。

蓮「前の告白の返事なんだけど、ごめ…ん」

その一言で、オレは沈黙の中をさまよった。


真「……蓮ちゃんはさ、拓也の事好き?」

蓮「えっ!?」

急だった。 いつもは“たっくん”と呼んでいる委員長が、今“拓也”って…。

真「まあ、いいか」

蓮「委員長、今日変…。 いつもは“たっくん”って呼んでたのに…」

真「そりゃそうだ。 蓮ちゃんが僕を…俺をふるからだよ。 俺の二重人格、上手く利用して付き合えると思ったのにさ」

蓮「二重…人格!?」

何言ってンだよ。 今までの優しい委員長はどこいったンだよ…!

真「そ。 表の顔は、ほんわか系。裏の顔は強引な性格……」

グイッ——

蓮「!!?」


一瞬、何が起こったか分からなかった。



委員長はオレの腕をつかみ、

オレを抱きよせた。


  第十四章end+