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　　第十六章

先生「では、安全な夏休みを〜」


蓮「お、終わった〜」

オレは背を伸ばしながら言った。

（よっしゃああ!　待ってました、夏休みぃぃ!!）

めずらしくテンションが上がっているオレ。


拓「なあなあ、夏休み、皆でどっかいかねー？」

そう提案したのは緒方だった。

皆って事は、オレも入ってんのかな…


蓮「オレは行かな…」

真「蓮ちゃんも行くでしょ？」

蓮「あ、うん…」

オレは委員長の勢いに負け、つい言ってしまった。


ガチャ
蓮「ただいま〜」

尚「おかえり〜!!」

勢いで飛び出てきたのは、『尚』

可愛い系の中学1年生で、オレの自慢の弟。


尚「亮兄ぃが、ごはん作ってるよっ」

蓮「あ、そっか」

（夏休みの事言っておかねーと…）



亮「だァァアアア!!??　夏休みに旅行だとぉぉおお!!??」

尚「ブッ」


夕食中、オレは兄貴に皆で旅行に行くと言った。

でかい声…。　おかげで尚はお茶吐き出しちゃった。

蓮「うん…」

亮「男共とぉぉ!?　そ、そんな……」


オレの兄貴は『亮』　高校3年生。　血液型はＡ型。超ママ系。

だから、普段はあまり話さない。

蓮「っという事で、よろしく…」

尚「え〜…。　姉ちゃん旅行、行くの〜…」



ＩＮ自分の部屋

蓮「はあ〜…。　兄貴と居ると疲れる…」

（なんだよ、『そんな…』って…）


ま、いっか。

内心楽しみだし〜。

尚には悪いけど、楽しんでくっぞ〜!!

　　第十六章end+