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Re: オレ系女子の内心 ( No.42 )
日時: 2010/04/17 12:22
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十章

〜草太 目線〜

時ははやくも2学期初日。

俺の内心、もう少し休みたかったから休もうと思った。 だけど…
真「おはよ〜草ちゃんっ」
海「お久しぶり〜!」
拓「オッス、草太〜」

来てしまった。
その理由は……


蓮「お前らうるさすぎ。 もうちょっと、委員長みたいに——…」

桜田に会うために——…

(ち、違うっ。 何変な事考えてんだ俺は…)


『———……』
『ん? 何か言ったか?』
あの時、桜田は何を言ったのか、今でも全く分からない。

『あの時、何て言ったの?』
『え!? そ、そんな昔の話、おおお覚えてねぇーよ。 あはっ…』

草「チッ」
真「あ、草ちゃんが舌打ちした〜。 コワ〜イ」

(あの野郎、A型の俺の心をくすぐらせやがって…)

そんな事を考えていたせいで、真希の言葉を聞き逃してしまった。

真「あれ…? 草…ちゃん?」

たぶん今の俺は、目つきが悪く、体中から見えない炎が吹き出して、頭に怒りのマークが付いてると思う。


ダンッ、ダンッ、ダンッ…

俺は、凄まじい足音をたてながら猛スピードで桜田一点へ向かった。

蓮「小石川!!??」

グイッ
草「ちょっとお前こっち来い」

俺は桜田の手首をつかんで、屋上に行った。


草「お前っ、あの時何て言ったんだっ」

黙ってても分からない。 本人に聞かなきゃ…

蓮「あの時って…?」
桜田が静かに口を開く。

草「ほらっ、夏休みっ」
俺は荒く答える。
蓮「そんなに…聞きたい?」
草「あたりまえだっ」
桜田が俺を見上げ、顔を赤くして言った。

蓮「たいした事ないけど…それでも?」
草「聞きたいっ。 たいした事なくても」

蓮「……」


なにを、そんなに迷ってる…?

ムカつく…

草「お前な…俺がA型なの知ってるだろっ! いいかげん吐けよっ!」

俺は言った。 言ってしまった。


蓮「——って言ったの……」

顔を下に向けて、言った。 だが、何て言ったのか聞こえない。

草「は? 聞こえ…ない」


蓮「カッコイイって言ったんだっ。 悪いか!!」


ダッ——…

桜田はそのまま走り去った。

  第二十章end+