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Re: オレ系女子の内心 ( No.48 )
日時: 2010/05/17 18:49
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十四章

蓮「あぁ〜…」

草「おっ。 起きたな」

天井と、頭の感触と、左右を見て、分かった。

(保健室か……)

何時間眠ってたんだろう。

小石川は、心配そうにオレを見つめている。

そう思ったのは一瞬だけ。

今は見た事のない様な笑顔だ。

草「何?」

蓮「 ! 」

(やべぇ…)

小石川に見とれてた……。

この時期は気をつけなきゃ。

—恋をしてる時は—

ドクッ ドクッ ドクッ……

鼓動が鳴り響く。

聞こえるのはオレだけなんだろうな…

もし、この音が小石川に聞こえていたら……

そう考えると、頬が熱くなってきた。

『………』

沈黙が続く。

いつかみたいに。

草「お前さー」

小石川が口を開いた。

草「なんかあった?」

蓮「………」

言えるわけない。

っというより、なんて言えばいいんだ…。


(あ…)

気付いた。

オレはこんなに、感情を表しやすいのか。

そんで、皆が気を配って……。

草「そんな事ないって」

蓮「え……?」

草「うまく言えないけど、皆そういうモンだ。 うまく言えないけど…」


嬉しかった。

小石川のエスパーみたいなやつで、救われたような思いだ。

言葉の意味はわかんないけど。


蓮「そ…そうだよなッ」

小石川は何も言わないけど、満面の笑顔……。

今は冬休み直前。

先週が新学期始まりだったみたいに、今、早く感じた。

(よし……)

イッチョ告ってみるかな。

こんな言葉使いだけど、真面目に自分で決めた事。


気付かなかった。

今、悲しい想いをしている人が


いたなんて——…

  第二十四章end+