コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: オレ系女子の内心 ( No.49 )
日時: 2010/05/19 20:21
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十五章

ついにこの日がやってきた。

冬休みが終わり、3学期。

のんび〜り暮らして時間経つのを待ってたけど、

今思うと、あっという間だった。

今日は小石川に……

告白すんだ!!

〜IN教室〜

蓮「小石川、あの…さ…」

草「何?」

オレは席で本を読んでいる小石川に話しかけた。

あの時のように、温かな表情、口調じゃない。

言え!! 『放課後、中庭で待ってる』って言え!!

蓮「ほ、放課後…なんだけど…」

速く言え!! 心臓がもたない。

っとずっと心の中で叫んでる自分。

これぐらい、たいした事ないのに。

『待ってる』って言うだけなのに。

草「……放課後…」

(え?)

小石川が今まで読んでいた本を、机に置き、オレをみつめて言った。

これってもしかすると、例の超能力みたいな…やつ?

草「放課後…教室で待ってる」
蓮「………うん…」

少し戸惑った。

てっきり、例のやつかと思ったけど、違うかったみたいだ。

蓮「じゃあ……」

なんか、オレから話しかけたのに、なにも言わないで『じゃあ』で終わるのは……。

そう思いながら、しぶしぶ席に戻る。

そして、ため息をひとつ。

そのときだ。

蓮「——!」

視線を感じる。

熱い、こびりつく様な視線を……。


〜草太 目線〜

草「………」

で、桜田は何を言うつもりだったんだろうか……。

俺の都合で、教室で待ってるとか言って、良かったのか。

しかもあの時、

『ほ、放課後…なんだけど』

放課後。

俺も放課後、話がある。

桜田も放課後……。

ま、その時に聞けばいっか。


しかし、あいつを速く解放させてあげたい。

かわいそうだ。

あいつが、あのコを見る目が、切なすぎてかわいそうだ。


拓也——…

  第二十五章end+