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　　第二十九章

ピーンポーン…

……。

海「……」

真「…留守？」

授業が終わって、委員長と小石川の家へ。

さすが小石川の家だ。

（立派…）

けど、誰もいない。


ダダダダダダ！！

家の中から凄まじい音が聞こえた。

すると——

ガチャ
　「はいっ、どなた！？」

女の人が出てきた。

髪はポニーテールで、タンクトップに半ズボン。

20代くらいで、酒飲んでますって感じの…

だらしない人が出てきた。


真「あ、チヒロちゃん！」

チ「真希ー！　久しぶりー、元気？」

海「チ…ヒロ…？」


チヒロという女の人は、目をキラキラさせて、さっきとは違う表情で、委員長と話してた。


真「あーこの人ね、草ちゃんのお姉ちゃん」

チ「どもっ、草太がお世話になってまーすっ。　あたしね、『千尋』っていうの」


委員長は俺をチラッと見て言った。

（小石川のお姉さん…）

海「佐倉……海斗です…」

戸惑いながらも俺は喋った。

千「海斗君かぁ、ま、あがってよ」


ＩＮ小石川の家

千「よいしょ…。　ホンッと久しぶりだよねぇ〜、何年ぐらい会ってなかったっけぇ」

海「……」


千「そしたらさ、草太がさぁ、勢いでころんでぇ」

俺は、正座をしながら、過去のことをいっぱい聞かされた。

どうやって話を変えようか、委員長は戸惑ってる。

弟とは大違いな姉だな…そう思った。


千「でさぁ、何か言いたい事あるんじゃないの？」


ビクッ


委員長は、今日小石川が休んだから、様子を見に来た、っと言った。

すると姉は——…



千「えっ！　草太ならいつもみたいに学校行ったよ！？」

　　第二十九章end+