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　　三十章

真「草ちゃんは…」

海「いつも通り学校に言ったァ!?　どういう事ッスか、それ！！」


小石川は、学校休んだのでもなく、風邪をひいたのでもなく…

千「うん。　いつも通りに…」


バン！

海「そ、そんな事ないッスよ！　だって……」

真「海斗君…！」


俺は机をたたいて身を乗り出した。

千「そんな事言われても…」


海「んじゃあ、小石川は今どこに…」



〜蓮　目線〜

ここは屋上。

風が気持ちくてよく来る。


今日は一言も喋らなかった。

もう！　あれもこれも、どいつもこいつも…

小石川のせいだ……！



蓮「小石川の…せい……？」


ホントに小石川のせいか？

オレはあの時、自分の事に必死で…

そんな話、どうでもいいって思わせたくて…。

オレの事や、皆の事、心配してくれた小石川が好きで…

あの時も…


『あいつの気持ちも考えてやれよ…』


あの時は、緒方の事を心配してくれてて…

なのに、オレは…


『違う!!』

よく考えもしないで、あんな事言って…

考えてないのはオレなのに。


そう思ってたら、涙が溢れてきた。

心臓がバックンバックン鳴ってる。

蓮「小石川……」





草「何……？」

　　三十章end＋