コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 金色の絆 ( No.10 )
- 日時: 2010/01/11 22:24
- 名前: ルシフェル ◆gB/tgam99I (ID: jd0mxmk6)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=10952
〜9〜
「あ、苺。おかえり。遅かったね。」
「う…うん…ただいま…」
?苺の様子がおかしい。どことなく落ち込んでいるように見える。
「どうかしたの?苺?」
「へっ!?な、何が?」
「苺、話してみろ」
「…別に、実は関係ないもん」
少しは頼れよなぁ…はぁ…
「苺」
少し強く言うと苺は渋々話し出した。こんなんですぐ話すとは…変な男にだまされないといいけ
ど…まぁ、ききだそうとしたのはこっちだけどね。
「…さっき…寿さんが…」
苺はぽつぽつと話していった。
「なるほどね」
5分ほどたって、苺の話が終わった。
「つまり、苺が断ったあとの寿さんのことが気になるわけだ?」
苺がコクリとうなずく。僕は苺の頭をなでながらいった。
「大丈夫、苺は間違ってないよ」
苺は安心した様子で自分の部屋へ戻っていった。
「…恋かぁ…苺、結婚できるかなぁ…」
僕はそんなことをつぶやきながら自分の部屋へ戻っていった。
a.m.2:37
家の電話が鳴った。苺はもう寝ているし、他に出れるのは誰もいないから、しょうがなく僕が出た。
「あ、もしもし?」
聞き覚えのある声がした。まさかと思いながら応えた。
「…もしもし」
「あ、実君でしょ?笹川です」
僕は切りたい気持ちを抑えながら聞いた。
「何か?用がないんなら切りますけど…」
というかこのまま電話線ごと切りたい。
「焦んないでよ。あぁ、でもよかった。君が出てくれて。苺ちゃんが出たら大変だしね」
「はぁ?」
いままで熟睡していたのにいきなり起こされたイラつきと苺の名前を軽々しく呼ぶことへのイラ
つきがピークへ達した。そもそも、僕の寝起きは最悪だ。機嫌がかなり悪くなる。
「…さっさと用件いえよ」
かなり声のトーンが下がった。しかし笹川は大して気にしていない。はぁ、とため息が聞こえた。
「しょうがないなぁ…短気な実君のために要件を簡単にまとめると…純と苺ちゃんと寿由梨につ
いて。」
「は?」
僕は何のことだか分からなかった。しかし笹川の一言ではっきりと分かった。
「…寿由梨と五木功輔の迷惑な恋愛のことについてだよ」