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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 金色の絆 ( No.12 )
- 日時: 2010/08/16 21:39
- 名前: ルシフェル ◆gB/tgam99I (ID: Fn07flnU)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=10952
〜11〜
清清しい朝。とっても気持ちがいい。私は大きくあくびをした。
「苺、ご飯」
実に呼ばれたから、てきぱきと制服に着替えて下に下りた。
「おはよ、実」
「おはよ。早く食べなよ?今日早く行かなきゃだめでしょ?」
「………あぁ…今日朝礼か…」
「…忘れるなよ…」
実が苦笑した。私は、実が笑っているところを見ると安心する。愛想笑いとかじゃないのが分かっ
てるから。実は周りとは違う。そう確信してるから、信じることができる。
「…苺?」
「ん?」
私が朝ごはんを食べていると実が不思議そうな顔をして覗いていた。
「何で笑ってるの?…なんか楽しいことあった?」
「んーん、何もない」
「…あっそ…ほら、早くしたくして」
実は私が一人なのを心配しているらしい。でも、私には実がいればいい。他は何にも要らない。
「…苺…笑ってないで、早くしたくをしろって言うんでしょ?分かってる。すぐ用意するから待っ
てて!」
実の言葉をさえぎっていった。
「分かってるんなら良し。早くしろよ」
「はーい」
私は別に髪が長いわけじゃないからすぐに用意を終える。普通ならおしゃれするんだろうけど、
まったく興味がない。歌そのものは好きだけど、アイドルとかも興味がない。
「実、おまたせ」
「おう。いくよ」
「うん!」
それからしゃべりながら学校へ行った。
この時間は誰にも邪魔されないから好きだ。
この日もいつものようにのんびりと、ほのぼのした会話を楽しんだ。
これからあんなことが始まるなど知らずに。
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