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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 金色の絆 ( No.8 )
- 日時: 2010/01/11 22:22
- 名前: ルシフェル ◆gB/tgam99I (ID: jd0mxmk6)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=10952
〜7〜
「内ノ宮さん!!!」
体育が終わった後、私は走って内ノ宮さんを追いかけた。気が付くともう更衣室にはいなかっ
たため探しているのだ。
「内ノ宮苺ぉーーーーー!!!」
「何ですか。」
「のわぁ!!」
意外にも彼女は近くにいたらしい。耳を押さえて私をじっと見ている。
「あ…あのね…」
いざいうとなると少し緊張した。彼女とまともにしゃべることができるのは双子の兄内ノ宮実ぐら
いだと思う。しかし…きれいな顔してるなぁ…あんまり近くによることなかったけどかわいい顔し
てる。しかも、ショートカットがまた似合ってて…
「用がないなら行ってもいい?」
「あ、ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん!!待って待って待って待って…」
「分かったから、用件は?」
「…声もかわいいよねー…」
「…はぁ?」
さすがに驚いたらしい。頭にはてなマークがたくさん浮かんでいる。
「やっぱり五木もこんなこがタイプなんだろうなぁ…」
「ほんとに行ってもいいですか…」
「あ、あの!単刀直入にいいます!!」
苺は心の中で
(最初っからそうしてくれるとありがたいんだけど。)
と思っていた。
「どうやったら100メートルを13秒で走れますかっ!?」
「…はぁ?」
予想していて質問と違ったらしい。でも…
「私は13秒で走らなくちゃいけないんですっ!!」
彼女はため息をいてから困った様な顔で
「…とりあえず昼休みに話を聞くから…教室行きましょう?」
私は嬉しくって、はいっ、と大きな声で返事をした。
私はこのときもしかしたら彼女はいい人なのかも知れないと思い始めた。
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