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Re: それでも好き。 ⑪話up ( No.84 )
日時: 2009/12/12 17:33
名前: 優衣香 ◆61VSp9/g2M (ID: PvE9VyUX)

第十三話

「あと、もうひとつ、実は…なんだよな。父さん」

「そうそう、あれだよな」

え?何?まだ秘密があるの?秘密ってなに?

「教えてほしい?」

そう聞かれて、あたしはこくりとうなずいた。

「それはー、優羅の好きな大洋クンは、残念ながら家族でぇーす」

「好きじゃないし!あんな奴ッ」

っていうか、父親ふざけすぎ!よりによってこんなウソつくなんて…。

……あれ?

この小説には、何人人出てくるんだっけ?

もしかして…誰かの変装?!
それとも、架空の人物?!

そういえば、隣にいたはずの瑠夏がいない。

「はーい、瑠夏ここにいるよぉ?」

ん?お兄ちゃんがいない…

「兄ちゃんはいるよ〜」

今度は瑠夏がっ!

「…瑠夏=お兄ちゃん…じゃない?ねっ、瑠夏!」

あたしがこういうと、瑠夏はギクーッ!まいりましたっ!っ的な顔になってた。
(瑠夏がホントに心のなかで思ってると思う)

「さしすせそんなことない!」

なんで、『さしすせ』まで言ってんの?
それ、きっと、図星…だと思う。

「あ、図星かぁ☆」

と、あたしは言ってみた。

「だーかー…」

と、瑠夏は止まってごくりと息をのんで言った。

「そうだよ、優羅、当ったり〜♪」

こういいながら、クラッカーまで鳴らしてる。
そして、なぜかピエロの格好をして、玉乗りをしようとしてる。
そして、『誕生日おめでとう!』って…え!

「あの、冗談でしょ?」

あたしは、一瞬瑠夏が違うって言いたかった。っておっ持ったけど違うかった。
本当に、あたしの誕生日だったんだ!

「「「ハッピーバースディ、優羅♪」」」