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- Re: 【第二章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.108 )
- 日時: 2009/12/27 19:15
- 名前: らん ◆I/.b8govos (ID: g7gck1Ss)
- 参照: 持ち名『らん』『ランカ』 小説かいてまふ(^ω^*v
*゜。第十六話。゜* 『クリスマス・後編』
悠斗の笑顔は 中学生らしい少年の顔で中学生にくらべれば幼いテレ気味な笑顔だった。
『やっやばい! 胸がキュンキュンするっ!』
私は心の中で言った。
やっやばい… 今 顔 赤い…
恥ずかしすぎて私はドアしか見てなかった。
後ろを向いたら悠斗に顔を見られそうだったから—
今 悠斗は私を『友達』として見ているんだ—
なのに今 顔を見せたら『友達』じゃなくなっちゃう。
昔の辛い過去が 私を縛り付ける—…
『友達』だったのに告白のせいで『友達』なんかじゃなくなった。
今 その悠斗の笑顔を見たって事は『友達』として見てくれてるって事だよね?
短い時間の中で過去を思い出す——…
告白した後は通り過ぎるときも暗い顔…
何をしても私を見ると暗い顔…
でも 今その笑顔を壊しちゃいけないんだ——
心の中で強く感じた。
そんな事を考えてるうちにドアが開いた。
「…っ」
私がした事は正しかったのだろうか?
正しい事をしたと思うのに胸が痛かった。
*****
「プレゼントは〜〜〜っ おーれ!」
優がいじわるな顔で言った。
その瞬間 大爆笑が起こった。
「あほかっ!いらねぇよ!」
私はおもわずつっこんだ。
そう 今はプレゼント交換。
私がもっとも やりたくない事だ。
『はうあーっ 悠斗にうちのがあたったらどうしょうっ!?』
私のプレゼントは\500のシャーペンと飴の詰め合わせだった。
女子だけでやるんだったらもっといいの買ってきたのに…
『男女ともつかえるやつ』…
そんなのねぇよ!
私の隣は柚瑠と音子だった。
音子の隣には 悠斗がいた。
「んじゃあ プレゼント交換だぁぁぁぁぁ!」
誰かが言った。
その時 音子が動いた。
向かいの華の方へ言ってしまった。
ん?
ッてことはうち 悠斗の隣…?
はうわあああああああ!!!
そっそんな悠斗くんからまわってきたものを触るのは 私には早すぎますよぉぉぉ!!
そんなのおかまいなしに 亜矢と音子が進めていった。
曲が流れ出した。
皆 プレゼントをまわしていく。
私は1人 ボーッとしていた。
その時
ポンッ…
「え?」
私は悠斗の方を見た。
悠斗が私の頭に軽くプレゼントでたたいた。
「いったぁ!」
私は言った。
いたくはなかったんだけど なんかうち『いったぁ』って口癖なんだよねー。
あああ 悠斗に嫌な事しちゃったよ…
でもさっきの事を思い出すと超すごい事したよね…!?
いつか
ああいう風に
悠斗が私にプレゼントをくれる日は
くるのかな——?
*゜。第十六話。゜*(完)