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- Re: 【第二章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.139 )
- 日時: 2010/01/22 19:11
- 名前: らん ◆I/.b8govos (ID: g7gck1Ss)
- 参照: 持ち名『らん』『ランカ』 小説かいてまふ(^ω^*v
*゜。第十七話。゜* 『心友と好きな人』
『貴方がいつかこうやって 私にプレゼントをくれる日はあるのかな?』
「いや… な い な っ !!」
私は断言した。
そら もちろん心の中でね。
曲はまだ続いて流れていた。
「はい! ストップ!!」
音子が言った。
超 中途半端な所でとめた。
曲が終わったのと同時に私は自分の手元にあったプレゼントを見た。
「ーっ!」
悠斗のだ…
この手元にあるプレゼントを見て 一気に顔が赤くなるのが分かった。
私のは 華にあたっていた。
「萌のだよーっ!」
華が笑顔で言った。
自分の好きな人からのプレゼントに——
自分の心友へのプレゼント——
私は なんて幸せなんだろう……
そう思った瞬間
『もう1回やるかっ!』
誰かの声が聞こえていた。
……はああああああ!? なんだそりゃぁぁぁ!!
私が心で叫んでるときに曲は流れ出した。
私の手元にあった悠斗のプレゼントがまた横へ流れていく。
「ああっ!!」
「はい。 今度こそ ストップ!」
音子が言った。
かすかな希望をこめて私の手元を見た。
それは 森 陽のプレゼント…
あうあああああ!! 終わった…
今度は真っ赤だった顔が真っ青になっていくのが分かった。
悠斗の手元を見ると柚瑠のだった。
うちのじゃなくてよかった…
あんなの悠斗にいったら恥ずかしくてお嫁にいけないからああああ!!
でも問題なのは悠斗のプレゼントが誰にいったか…
1人1人の手元を見ていく。
「っ!?」
悠斗のプレゼントだ…!!
そのプレゼントから目線を真っすぐあげると
そこには——…
私の心友 木村 華 がいた。
私はその瞬間 自分だけ絶望にたたされたみたいだった。
なんで 神様は私の心友と好きな人の距離を縮めるような事をするの?
なんで 神様はそんなに私を泣かせたいの?
「おあ!下!!シャーシンだよね?」
「…うん。」
「うち ほしかったんだー ありがとう!」……
うるさい部屋中でこの華と悠斗の小さな会話が私には1番響きわたったような気がした。
*゜。第十七話。゜*(完)